第46回日本アカデミー賞の授賞式が2023年3月10日に行われました。
最優秀賞を受賞した方や作品について、受賞者のコメントなど授賞式の模様もお伝えしたいと思います。
第46回日本アカデミー賞 最優秀男優賞
妻夫木聡:「ある男」
今回2度目となる最優秀主演男優賞を獲得した妻夫木聡さん。
前回、2010年に「悪人」で最優秀主演男優賞を獲得した時は、舞台のお仕事で会場に来ることができず、中継での参加でしたので今回は会場で賞をもらえたことを喜んでいました。
そして、山田洋二監督から昔もらった「ある。ということが大事なんだよ。」という言葉を頼りにこの役を演じたことを話し、日本映画が大好き、これからも日本映画を盛り上げていけるように皆さんと一緒にお仕事ができたらいいなと思っていると檀上での挨拶を締めくくりました。
そして、受賞後のインタビューでは、「ある男」で海外の映画祭に行った時にロストバゲージ(空港で荷物が行方不明になること)に遭ってしまい、そこにタキシードも入っていて映画祭には現地で調達したタキシードを着て出たこと。
その後、荷物は戻ってきて、映画祭に着るはずだったタキシードを今回の授賞式で、やっと着られたことを話していました。
阿部サダヲ「死刑に至る病」
大泉洋「月の満ち欠け」
二宮和也「ラーゲリより愛をこめて」
松坂桃李「流浪の月」
どの方の役も難しい役が多く、作品も素晴らしいものばかりだったので、誰が最優秀を受賞してもおかしくない俳優さんばかりでした。
最優秀主演女優賞
岸井ゆきの:「ケイコ目を澄ませて」
最優秀主演女優賞を受賞したのは岸井ゆきのさん。
名前を呼ばれた瞬間に顔を覆い涙を流していました。
登壇した後も獲れると思っていなかったので何てコメントしていいか分からない。と涙で言葉になりませんでした。
そして映画が大好きなんです。この映画は見たことの無い景色をたくさん見せてくれた。とコメントし、映画がまだ上映中なので、ぜひ見に行ってほしい。と話しました。
その後、番組ナビゲーターとして会場いた過去に共演経験のあるオードリーの若林正恭さんの顔を見てホッとされた表情で受賞の喜びを分かち合っていました。
のん「さかなの子」
倍賞千恵子「PLAN75」
広瀬すず「流浪の月」
吉岡里帆「ハケンアニメ!」
こちらの受賞者の中から耳の聞こえないボクサーという難役を演じた岸井さんが最優秀賞を受賞しました。
岸井さんは2020年に新人俳優賞を受賞し、初めての優秀主演女優賞ノミネートで最優秀を獲得しました。
最優秀助演男優賞
窪田正孝:「ある男」
最優秀助演男優賞を受賞したのは窪田正孝さんでした。
登壇後は受賞できるとは思わなかったとコメントに困った様子でしたが、キーとなる大役をやらせてもらった事に喜びを噛みしめていました。
そして、役者という仕事ができることに感謝を表し、挨拶を締めくくりました。
受賞の瞬間、共演者で最優秀主演男優賞を受賞した妻夫木聡さんがとても喜んでいたのが印象的でした。
柄本佑「ハケンアニメ!」
目黒蓮「月の満ち欠け」
坂口健太郎「ヘルドッグス」
横浜流星「流浪の月」
いつもとは全く違った役を演じた坂口さんや横浜さん、新人俳優賞と同時に助演男優賞を受賞した目黒さん、そして、夫婦揃って優秀助演賞を受賞した柄本さん、誰が受賞しても話題になる方ばっかりでしたが、「ある男」強かったです!
最優秀助演女優賞
安藤サクラ:「ある男」
最優秀助演女優賞を受賞したのは安藤サクラさんでした。
安藤さんは過去に最優秀主演女優賞を2度受賞していて、3度目の最優秀にして初めての最優秀助演女優賞の受賞でした。
登壇後は涙を流し、子育てと映画の撮影は今のところ上手くできていない。でもその都度、家族で会議しながら協力して頑張って大好きな現場に戻れたらいいなと思う。とコメントしました。
ご主人の柄本佑さんとのアイコンタクトからのピースサインがとても良かったです。
この場面が授賞式の中で一番印象に残った素敵なシーンでした。
有村架純「月の満ち欠け」
尾野真千子「ハケンアニメ!」
清野菜名「ある男」「キングダム2 遥かなる大地」
永野芽郁「母性」
松本穂香「‟それ”がいる森」
昨年の最優秀主演女優賞を受賞し、司会をされていた有村さんや何度も優秀助演女優賞を受賞している尾野さん、2つの作品でノミネートされていた清野さんなど強者揃いでしたが安藤さん強かったです。
最優秀作品賞は「ある男」 全部で7冠!
俳優部門でも強かった「ある男」でしたが、他にも監督賞・脚本賞・録音賞・編集賞で最優秀を獲得し、「第46回日本アカデミー賞」の最優秀作品賞を受賞しました。
最優秀監督賞で石川慶監督の名前が呼ばれた時に、主演の妻夫木聡さんは涙を流していました。
そして、最優秀作品賞を受賞し「ある男」チームで登壇した時にもコメントを求められた妻夫木さんは、また涙。
石川監督のデビュー作から一緒で、誰よりも石川監督を傍で見てきたという自負があるから、その監督の作品が評価をされたことを声を詰まらせながらお話されていました。
「シンウルトラマン」
「月の満ち欠け」
「ハケンアニメ!」
「流浪の月」
優秀作品賞は受賞式の中継で流れたVTRなどを見て、どれも見てみたくなる作品ばかりでした。
その中でも「ある男」は強かったです。
「ある男」は原作小説が気になっていたのですが、映画で見たいな。と思ってしまいました。
新人俳優賞
有岡大貴:「シンウルトラマン」
番家一路:「サバカンSABAKAN」
松村北斗:「ホリックxxxHOLiC」
目黒 蓮:「月の満ち欠け」
小野花梨:「ハケンアニメ!」
菊池日菜子:「月の満ち欠け」
生見愛瑠:「モエカレはオレンジ色」
福本莉子:「今夜、世界からこの恋が消えても」
受賞コメントの時には「サバカンSABAKAN」で母親役を演じた尾野真千子さんが本当の母のような面持ちでステージ上を見ていました。
女性陣は華やかなお召し物で皆さんニコニコしながら入場されていました。
小野花梨さんはコメントの時に涙で声を詰まらせながら感謝を表していたのが印象的でした。
話題賞
俳優部門
松村北斗:「ホリックxxxHOLiC」「すずめの戸締まり」
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作品部門
「ONE PIECE FILM RED」
話題賞は松村北斗さんと「ONE PIECE FILM RED」から声優の田中真弓さんと名塚佳織さんが登壇されました。
プレゼンターは昨年の話題賞を受賞した菅田将暉さんで、松村さんには「すずめの戸締まり」を見て号泣したこと、「ONE PIECE」チームには「ONE PIECE」のファンであることを伝えました。
そして、田中真弓さんは受賞コメントの第一声で「海賊王に俺はなる!」とルフィの決めゼリフを放ち、会場を沸かせました。
「第46回日本アカデミー賞」まとめ
これまで第46回日本アカデミー賞について、まとめてきました。
今年は「ある男」が強かったです。
「ある男」を筆頭にどの映画も見てみたい!と思いました。
授賞式も楽しく、その場にいる皆さんが日本映画を愛しているのが伝わってきました。
来年は主演女優賞を受賞した岸井ゆきのさんが司会を務めます。
今年もたくさんの素敵な日本映画が生まれ、来年の日本アカデミー賞も素晴らしいことになることを楽しみにしたいと思います。
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