2024年春ドラマ、日本テレビ木曜深夜「約束~16年目の真実~」最終回が放送されました。
真犯人は桃?
葵は桃に連れ去られる。
葵と桃が交わした約束とは?
「約束~16年目の真実~」最終回をネタバレありでどうぞ!
「約束~16年目の真実~」最終回あらすじ
井出尚哉(森優作)の雑貨屋で真犯人を示す決定的な証拠を見つけた桐生葵(中村アン)。
その時、飛鳥桃(織田梨沙)が葵の目の前に現れた。
連続殺人の真犯人の正体を知り、葵は衝撃を受ける。香坂慧(横山裕)は、通話状態になっていた葵のスマホを通じて葵と真犯人のやりとりを聞いていたが、突然音が切れて葵の身に異変が起こったと気付く。
木崎(坪倉由幸)と夏目(樋口幸平)が井出の雑貨屋に駆け付けると、すでに葵は連れ去られた後だった。
香坂は警視庁本部に送致された井出を望野署に呼び戻して、桃が葵を誘拐した場所の手がかりを聞き出そうとする。目を覚ました葵は、拘束された状態で桃と対峙する。
桃が葵に話す、16年前に交わした約束とは?
葵が追い求めた「16年目の真実」とは何なのかーー?引用:公式サイト
「約束~16年目の真実~」最終回ネタバレ
井出の雑貨屋で真犯人の証拠を見つけた葵は香坂と電話で話している途中に桃に襲われる。
葵は通話が繋がった状態のスマホをポケットに入れ、桃と話をする。
桃は「破ったでしょ?私との約束」と言うが、葵には桃と交わした約束が何なのか分からない。
桃は不破玲も自分の母親も全員自分が殺したと認めた。
葵と桃の会話を聞いていた香坂は桃が真犯人であることを伝え、木崎と夏目が井出の雑貨店に向かう。
矢吹(永岡佑)には、桃が真犯人で井出がわざと目撃され、警察が犯行時刻を誤認するように仕向けたのだろうと話し、井出を警察庁の本部から呼び戻してもらった。
木崎と夏目が雑貨店に着いた時には葵と桃の姿はなく、葵のスマホとミサンガだけが落ちていた。
桃の捜索のため緊急配備がされた。
目覚めた葵は拘束されていた。
葵は桃に「約束」について聞くが、桃は母親に虐待され、動物なども平気で殺していたと話す。
自分に執着してたのに、なぜ他の人を殺していたのかと葵に聞かれた桃は「葵の代わりに他の人を殺して補っていたって感じ?」と平然と答える。
全てのきっかけは高校時代の不破翔(細田善彦)が書いたシナリオだと話し始める。
葵がサスペンスの主人公で、人を殺してビー玉を詰めるというシナリオに新しい世界が広がった気がした。
終盤で主人公である葵が首を絞められるところでは葵の苦しそうな顔が思い浮かび、興奮した。
そのシナリオで殺人衝動に駆られ、葵の苦しむ顔が頭から離れなくなり、「やってみたい。」と思った。
そして自分なりに練習してみようと思い、葵の面影が少しでもある子をターゲットにして、自分でも殺せるやり方を研究し、計画を練り、実行した。
ビー玉を詰めたら、すごく美しく達成感があり、もう1回やろうと決めた。
それが玲だった。
葵に似た雰囲気だったというだけの理由で玲を殺したと言う桃に「不破くんがどれだけ苦しんだか!」と怒りを見せる葵。
玲を殺害した夏祭りの日に、葵と玲が口論をしているのを目撃した。
その時に葵の首に玲の手がかかるのを見たら、気持ちが疼いてきた。
ビー玉は持っていたが、凶器のロープを持っていなかったが「葵さんはいいよね。家に帰れば優しいお父さんが待っていて。」という玲の言葉を聞き、「葵の家庭を揺さぶってみたい」と思った。
父親が疑われるようなことがあれば、自分を頼ってくれるかもしれない…そんな思いから葵の家の庭からロープを持ち出し、玲に声をかけ殺した。
だが、すぐに葵が戻って来た。
玲のルーズリーフに書かれた暗号を見つけ、見ていると葵が玲を探しに来た。
慌てて隠れ、「私の作品を葵に見られる。その反応を間近で見ることができる。」とゾクゾクしていたが、自分のミサンガが切れて落ちていることに気が付いた。
自分だとバレると思い、葵を後ろから襲って気絶させた。
「父をわざと巻き込んだの?」と怒る葵。
疑いの目が向けばいいな。くらいに思っていたが、そのまま逮捕され、自分の知らないところで何かがあったと思っていた桃。
そのまま、葵の父は亡くなり、そのせいで葵が町を出て行ったことで少し反省をしたと桃は話す。
葵が出て行ったことが悲しく、殺すのはこれで終わりと思っていたが、自分のことを虐待してきた母親だけは殺さないと…と思い、実行した。
さすがに身内の死体だと疑われると、処理に困っていたところ救世主が現れた。
それが井出尚哉だった。
その頃、警視庁本部から戻された井出に香坂が尋問を始めていた。
桃が葵を拉致したことを話し、行き場所に心当たりはないかと尋ねるが、分からないと答える井出。
「桐生葵を殺したら、彼女は空っぽになる。」と言う井出になぜ桃をかばったのか香坂は聞く。
「俺を救ってくれたから。」と井出は答えた。
事件の1年くらい前に、親には捨てられ、施設ではいじめられ、どこにも居場所のない自分に桃は話しかけてくれた。
それ以来、何度も食事を持ってきてくれ、お互いに親からの虐待の話などをして、店にも時々行くようになり、この世界に自分の居場所を作ってくれた。
桃が自分の母親を殺した日、「母親に立ち向かった彼女を俺が救わなきゃ」って思った。
一方で桃は「どうせ埋めるなら葵の家の庭がいいなー。」とリクエストしたら、井出が全部思い通りに動いてくれたと話す。
葵の家の庭に埋めたのは、葵が町に戻って来た時に見つけてくれるかもしれないと思ったから。
だから、家の掃除もしていたと話す桃。
井出にお礼として、桃はミサンガを渡していた。
映画シナリオの続きもお願いして書いてもらったら、家に送ってくれた。
井出はその後も桃を庇い続けた。
「今さら見捨てられない。自分が彼女を守らなきゃ。」と全ての罪を被った。
捕まったら、桃は死刑になる。
「生きててほしかった。笑っててほしかった。ほんのちょっとなんだよ。ほんのちょっと何かが違っただけで彼女は…」と涙ながらに話す井出。
そんな井出に「あなたが個人的な感情で彼女を庇った結果、彼女は犠牲を生み続けた。そのどちらにも同情の余地はない。」と香坂は言った。
葵がいなくなってから桃は何も感じなくなり、5年前に葵の様子を見に都心まで行った。
刑事になった葵に何て声をかけていいか分からず、気付くかな?と思い、近くで1人殺してビー玉を詰めてみたが、気付かれなかった。
そこから、また殺害を繰り返した。
「そしたら、想いが通じたのかな?」と葵が戻ってきてくれたことを喜んだ桃。
「私はこの町で葵を殺したかったんだ。」と再確認した桃は、興奮し殺しをして、遺体を隠すのをやめて葵に見てもらおうと思った。
「他の作品も見てほしい」と井出に葵の家の庭に遺体があることを通報してもらった。
「私がターゲットなら最初から私を殺せばよかったでしょ!」と言う葵に「何言ってんの?殺さないよ。私たち親友でしょ?親友を殺せるわけないでしょ?」と答える桃。
葵の表情を見て「やっぱりだ。すっかり忘れてるんだね。あの日の約束。」と言う桃。
映画シナリオを読んだ直後くらい…
「葵とずっと一緒にいられたらな。」と何気なく言う桃に「どこにいても親友でしょ?」と答える桃。
「いつまで経っても親友だから。」と言ってくれた葵に桃は嬉しくなった。
「葵…私、絶対いい作品にするから。この町で最高の作品を作り上げる。だから楽しみに待っててね。」と言った桃は「約束」と葵と指切りを交わしていた。
「葵を殺すって約束したんだよ。」と葵の肩を掴む桃。
「いつか不破くんのシナリオに沿って最高の作品を作り上げるって約束したでしょ?だから、その日のために練習してきたんだよ。ずっと苦しかった。葵を殺したいけど、親友を殺すことなんてできない。分かるでしょ?それなのに、葵は、親友の私に軽蔑するような目を向け、逮捕させようとして!待ってるって約束したのに!」と葵を責める桃。
「だったら、もう親友じゃないね。殺していいね。」と桃は言った。
木崎と夏目は桃がレンタカーを借りていたことを突き止めていた。
遠くに逃げる可能性を示すも「飛鳥桃はこの町で全て終わらせるはずです。彼女は桐生さんと共に望野町にいます。」と断言する香坂。
そして、桃をプロファイリングする香坂。
事件の始まりが映画シナリオにあると見た香坂はシナリオにヒントがあるかもしれないと見返す。
シナリオの最後で描かれる主人公の感情は悲しみだった。
「悲しいことがあったら、北見が丘にのぼり、景色を見ると言い…昔からこの町で言われていることです。」と言っていた葵の言葉を思い出す香坂。
そのころ、ニュースでは桃が連続殺人の被疑者で葵を人質に取り逃走していることがニュースで伝えられ、不破と尾藤恵(佐津川愛美)も桃が真犯人であることを知る。
桃は「悲しいよ。終わりが来るなんて。」と言いながら、葵の首をロープで絞める。
桃が首を絞める手に力を込めたところで、香坂が桃にタックルし、桃の手はロープから離れた。
「もう台無し!最悪!もういいや。」と桃は言った。
そこに不破が現れた。
「どうしてだよ!」と桃を問いただす不破に「不破くんは関係無いよ。たまたま玲ちゃんだっただけ。」と平然と答える桃。
そんな不破の手にはナイフが。
ナイフを持ち桃に向かっていく不破の前に、拘束を解かれた葵が立ちはだかる。
葵は不破の持つナイフを握り、血を流しながら「私だって許せないよ…。だからこそ、こんなかたちで終わらせるべきじゃない!不破くんが罪を犯すことを、玲ちゃんは望んでなんかいない。命を奪われた人々のためにも彼女は裁かれなきゃならない。」と不破に言った。
不破はナイフを捨てた。
香坂は「これはあなたが突き止めた真実です。」と自分の手錠を葵に渡した。
「私を助けてくれたんだね。」と笑顔を見せる桃に「逃げることは許さない。」と涙を堪えながら葵は手錠をかけた。
葵には一条(岡部たかし)が会いに来た。
信頼を回復してくれたことで不起訴になったと感謝を伝えたかったと一条は言う。
一条は有村(杉本哲太)から葵に渡してほしいものがあると頼まれていた。
葵の父は亡くなる直前に葵への手紙を書き残していた。
留置所にあった手紙が有村の元に渡り、有村は今もそれを保管していた。
有村は「速水康男は立派な父親だった。」と葵に伝えてほしい。と一条に頼んでいた。
その手紙には刑に服するが葵にだけは潔白だと信じてほしい。と書いてあり、葵のそばにいてやれないことを謝っていた。
「望野町に想いを寄せてほしい。この町が好きだ。」とも書かれていた。
最後には「真実が明らかになる日を信じたいと思う。」と書かれていた。
手紙を読んだ葵は「お父さんの言う通り、真実明らかになった。約束…果たしたよ。」と呟いた。
香坂と矢吹は本部に戻ることになった。
香坂は葵を本部に一緒に来ないかと誘った。
葵は「私はこの町を守りたい。それが私の責務だと思っています。」と返事をした。
不破は「この町のことを何か記録として残しておきたい。」と再びシナリオを書くことを葵と恵に伝えた。
「まっすぐな希望の物語にしたい。」と意気込む不破に「シナリオができたら私たちに真っ先に見せてね。」と恵は言った。
「いつか、この町で。」と言う不破に「約束だね。」と葵が返す。
3か月後、香坂が現場に到着すると、応援要請で来た葵がいた。
再びバディを組む葵と香坂だった…。
「約束~16年目の真実~」最終回感想
真犯人は桃だった!
葵が井出の家で見つけたのは桃のミサンガでした。
桃はとんでもないサイコパスでした!
殺しのことも平然と笑って話す桃。
井出は自分の居場所を作ってくれた桃を救ってあげたかった一心で庇い、罪まで被ろうとした。
そんな井出のことも、「捨て猫に餌をあげる感覚だったのに、何でも言うこと聞いてくれた。」と話す桃でした。
そして、桃が葵と交わした「約束」とは、「絶対いい作品にするから。この町で最高の作品を作り上げる。だから楽しみに待っててね。」でした。
葵は作品とは映画のことだと思っていたから、そんなに違和感は抱かなかったのでしょう。
でも桃の言う作品とは、殺人後の死体のことだった…怖すぎ!
香坂が桃のことをプロファイリングをして、桃が葵を拉致している場所を突き止め、助けることができ、葵が桃に手錠をかけることができました。
不破の復讐したい気持ちも分かるけど、葵が止めて不破が犯罪者になるようなことにならなくて、よかったです。
一条課長も不起訴になり、最後に出てきてくれました。
父が残した葵への手紙も16年越しに葵の手に渡りました。
「いつか真実を突き止めてほしい」という父との「約束」は果たせてよかったです。
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