『勝利の法廷式』第8話が放送されました。
椿の妻が殺された。
連続殺人犯の仕業だと訴えるが、椿自身が妻殺しで逮捕される。
椿の担当弁護士となった蘭は不起訴にできるのか?
いなくなった蒼は関わっているのか?
『勝利の法廷式」第8話をネタバレありでどうぞ!
『勝利の法廷式』CASE.8「追憶」あらすじ
流川綜合法律事務所に乗り込む
黒澤仁(風間俊介)と一緒に連続殺人事件を追っている椿九重(市川知宏)の妻が殺された。
「俺が事件を調べたりしたからだ。」と涙を流す椿を見た黒澤は神楽蘭(志田未来)と流川綜合法律事務所に乗り込み、流川大治郎(升毅)に息子の蒼(髙橋優斗)の居場所を聞く。
蒼の居場所は知らないと言う大治郎に「また誰かに罪をなすりつけるのか?」と黒澤は言った。
「次は誰をスケープゴートにしたら面白いかな?」と言う大治郎に怒る黒澤だが、藤堂亜蘭(遊井亮子)に警察を呼びますよと帰るよう促され、仕方なく帰った。
蘭と黒澤が帰った後、大治郎は「あれがお前のお気に入りの事務所か。まあ、わたしに任せておけばいい。」と隣の部屋から出てきた蒼に言った。
逮捕
翌朝、事務所で目覚めた蘭は黒澤からタブレットを見せられる。
それは、妻殺しの容疑で椿が逮捕されたと伝えるニュースだった。
黒澤は昨日の大治郎の言葉から、今度は椿がスケープゴートにされたと思い、怒りを覚える。
蘭のもとには、椿の弁護依頼の電話が入り、椿が勾留されている警察署へ行く。
椿は買い物に行くと出て行ったきり、帰ってこない沙良を探しに出て、遺体を発見。
沙良は今までの女性連続殺人事件の被害者と同様、塩化カリウムを注射されたことが死因だった。
椿は事件当時、家にいたと供述したが、配達員がその時間に荷物を届けに行ったが不在で、不在票を入れていたことが判明。
そのうえ、椿が塩化カリウムと注射器を購入していた記録も見つかり、椿が女性連続殺人事件の被害者と見せかけて沙良を殺したとして逮捕された。
蘭が椿に話を聞くと、塩化カリウムと注射器を購入したのは、連続殺人事件の犯人を追っていて入手ルートを調べるために購入した。
家にいたが配達員が来た時にはインターホンの音は聞こえなかったと椿は言った。
蘭は椿が最近はホテルを拠点としていたことで、夫婦が不仲だったのが動機と警察は見ていると言うが、椿は仕事が忙しかったからと言う。
だが、事件当日は家に帰っていたことから、アリバイがないから家にいたと嘘をついているんじゃないかと警察は疑っている。
不起訴
事務所に帰った蘭は黒澤に椿が憔悴しきっていたことを伝え、椿があの日ホテルではなく、自宅に帰ったのは3回目の結婚記念日だったからと話した。
黒澤は蘭に「お前は何としても椿を不起訴にしろ。」と言った。
「流川を探す。」と言い、出かけようとする黒澤に「私にはどうして流川が連続殺人犯とは思えないんです。」蘭は言う。
それを聞いた黒澤は「じゃあ、なぜ連続女性殺人事件で事情聴取を受けたことをお前に黙っていた?なぜ連絡してこない?流川が犯人で父親が庇っているなら、全てを明かせば椿を不起訴にできる。」と蘭に詰め寄った。
刑事事件の有罪率は99.9%、起訴されれば逆転無罪はほぼ不可能。
勾留期間は20日間、20日後には検察官が起訴・不起訴を決める。
そう言った黒澤は「時間がないぞ。」と蘭に言った。
証拠集め
まずは、犯行時間に椿が自宅にいたことを示す証拠を集めるため、椿の自宅近くで聞き込みをする蘭。
だが、近所の人は見た人はおらず、配達員もインターホンが聞こえなかった可能性はないと言う。
奥さんと不仲だったという動機を消すために椿が奥さんを殺すわけないという証言を集めるため、椿がフリーの記者として出入りする週刊現都の編集長に話を聞きに行った。
編集長の芳野(矢島健一)はフリーの記者なので椿のことは、あまり知らないと言った。
話を引き上げようとする芳野に椿と同じくフリーの記者として出入りしていた早乙女蓮のことを聞いた。
連続殺人事件を追っていたとか話を聞いたことはないか?と蘭は聞くが「そもそもあの事件の犯人は彼だったでしょ?」と芳野は言い、2人も事件を起こすような人間が出て迷惑していると言った。
蒼を追う黒澤
黒澤は蒼の大学時代の同級生・速水政樹(泉澤祐希)に話を聞きに行っていた。
蒼と連絡が取れないことを伝え、連絡が来たら知らせてほしいと言って帰ろうとした黒澤を速水が止める。
速水は椿が妻殺しで逮捕されたことを聞いてきた。
黒澤は「椿はやっていない。誰かに罪をなすりつけられた。」と速水に言うと「もしかして、流川が関わってると思ってるんですか?」と言った。
「あいつは、そんなことできるような奴じゃない。」と言う速水に蒼も速水の裁判の時に「あいつは、そんなことするような奴じゃない」と言っていたが結局、速水は嘘をついて原告との関係を隠していたことを引き合いに「人間誰しも他人に見せていない顔がある。裏じゃ何をやっているか分からないというのが現実だ。」と黒澤は言った。
担当検事
事務所に戻った蘭は黒澤に不起訴に繋がる収穫はなかったと言う。
蒼の行方も進展はないと黒澤は言う。
勾留期間までは、あと10日。
黒澤は「今あるカードで直接交渉するか。」と言った。
蘭は検察庁に向かい、椿の担当検事の青柳(佐藤玲)に会いに行った。
椿の部屋から見つかった注射器も凶器と同じ型だっただけで被害者のDNAなどが付着したものは見つかっていないとして、嫌疑不十分ではないかと青柳に言った。
青柳もそれが気になっていた。
椿のパソコンからは連続女性殺人事件を独自に調べた形跡があり、警察はそれをもとに模倣犯として見ているようだが、青柳には真相を知りたい。という気持ちがあるように見えた。
青柳検事がきちんと調べてくれていることが分かり、蘭は連続女性殺人事件が早乙女蓮だという点に疑問を抱いている。と青柳検事に言った。
どういうことかと聞く青柳に、早乙女が記者として事件を追っていて、殺害される直前に被害者遺族に留守電を…とまで蘭が言ったところで部屋をノックする音が聞こえた。
入ってきたのは、蘭が無罪にできなかった親友・早乙女花(北乃きい)の裁判の担当検事だった朝烏検事だった。
朝烏に帰るように言われた蘭は仕方なく検察庁を後にして、黒澤に電話をかけた。
朝烏は裁判の時、花が蓮を殺した理由を夫が連続殺人犯だと気付いたからだと主張していた。
なので、早乙女蓮は連続殺人犯のままで、椿はその模倣としておいた方が都合がいい。
何としてでも、椿を起訴したいと考えているということだった。
一筋の光
勾留期限まであと1週間。
蘭は椿に会いに行き、このままだと起訴されてしまうかもしれないと、どんな些細なことでもいいから思い出したことはないか?と聞いた。
勘違いかもしれないがと前置きした椿は沙良の遺体を発見した時に、甘い匂いがした気がしたと蘭に言った。
事務所に帰り、黒澤にそのことを話すと、「俺も十和の遺体を発見した時に同じように感じた。」と言った。
椿も同じように感じたなら、犯人の儀式の1つなのかもしれない…殺したあと、遺体に甘い匂いをつける。
注射器、塩化カリウム、左手の薬指に5連の指輪、そして、遺体に甘い香水をふりかける。
それらがルーティンだった可能性がある。
他の被害者には、見つかるまでに時間がかかっていたことで成分が消えていたのか今まではそういった報告はなかった。
警察の捜査資料に残っていないということは、誰も模倣できないということ。
つまり、連続殺人犯を椿の妻を殺した犯人は同一人物ということになる。
早乙女蓮も犯人ではない。
すると花が夫と殺した動機もなくなる。
甘い匂いを特定して、入手経路をたどれば真犯人にたどりつけるかもしれない。
そうすれば椿を不起訴にできる。
勾留期限まではあと1週間だ。
甘い匂いの正体
十和に事件が起こる以前に発売された甘い匂いのする香水を黒澤が1つずつ嗅いで行く。
蘭は沙良の遺体発見現場に来て、沙良の遺体と同じ格好をしてみた。
それを陰から蒼が見ていた。
蘭は事務所に帰り、1つの香水を黒澤に渡し、匂いを嗅いでもらった。
その香水の匂いを嗅いだ、黒澤は十和の遺体を発見した時のことを思い出し涙を流す。
蘭は被害者の発見された時の格好が胎児姿勢なのではないかと思い、赤ちゃんの匂いの甘い匂いではないかとその成分・ノナナールが多く含まれている香水を買ってきたのだ。
それを聞いた黒澤は2階の自分の部屋に蘭を連れて行った。
そこには、黒澤が蓮や椿と調べてきた事件の資料がビッシリ貼ってあった。
蘭は黒澤の辛い思い出を呼び起こしてしまったのではないかと心配した。
黒澤は前に悲しみは憎しみでしか完結しないと言ったのは理想だと言い、自分はまだ、悲しみの方が大きく弱いままだと話した。
蘭は、自分が蓮や椿に代わり、黒澤と一緒に事件を追うと言った。
不起訴の理由
蘭は遺体に振りかけられた香水の話を青柳検事のところに持っていく。
やはり、連続殺人事件の犯人と今回の犯人は同一犯で早乙女蓮ではなく、まだ生きている。
香水の情報は警察も知らないことなので、模倣することはできないことが不起訴の理由にならないかと青柳検事に言った。
それ以上の情報と言われるが、結局、香水は多く出荷されているため、入手ルートから犯人の特定はできなかった。
十和の事件の時の記憶が確実に残っている保証がないため、根拠は薄く、それで同一犯だと結びつけるのは難しいと青柳には言われてしまう。
不在票
勾留期限当日、椿は事件当日に沙良に届いた荷物を蘭に受け取りに行ってほしいと頼んだ。
起訴されたら受け取れないと椿は覚悟を決めたようだった。
蘭は荷物を受け取りに行くと後ろのカップルが家にいて、誰も来なかったのに、不在票が入っていたと話していたのが聞こえた。
そのカップルの不在票を見せてもらうと、担当配達員が事件当日に椿の家の配達を担当したのと同じ江木だった。
沙良への荷物を受け取った蘭は事務所に帰り、椿を不起訴にできるかもしれない。それには黒澤の台本が必要だと言った。
残り時間10分
蘭は黒澤の脚本を覚え、検察庁に走った。
持ち時間は10分、椿の運命はお前に懸かってると黒澤からメッセージが来た。
青柳検事の部屋には朝烏検事もいた。
「最後にもう一度面談をさせてください。被疑者のアリバイに関して、重大な事実が判明しました。」と蘭が言うと、青柳検事は話を聞いてくれた。
事件のあった日、配達員の江木は配達指定時間に遅れてしまい、それをごまかすために不在票を入れていた。
ミスがバレないように嘘をついていたと本人が告白。
そして、江木は窓から椿の姿を見ていた。
蘭は江木の陳述書を提出し「被疑者に犯行は不可能です。」と言った。
それでも、朝烏は蘭が作成した陳述書に江木がサインしたものだから、本人の話を聞かなければ信用できないと言う。
蘭は黒澤の台本通り、青柳と2人で話すことを希望。
朝烏は「残り5分ですが。」と部屋を出て行った。
蘭は青柳検事にの司法修習時代の話を始める。
黒澤は「ここからはお前の信念をお前の言葉で彼女に訴えかけるんだ。」と蘭に言っていた。
「青柳検事は検察官になるべくして、なった人です。事件を隅々まで精査する姿を見てそう思いました。真実を追求する検察官とは違って、弁護士は法的擁護が使命です。証拠上嘘だと分かっていても被告人が無罪を主張するならその意図に基づいて弁護しなければ弁護士倫理に反してしまう。ただ、弁護士は冤罪被害を生まないよう、検察官とは別の方向で事件に光を与えることだと思っています。あなたの役割が悪を罰することなら、私の役割は無実の人を護ることです。」
「そして、今回の被疑者は無罪だと確信しています。」
蘭がそこまで言い終えると、朝烏が「時間です。お帰りください。」と入ってきた。
朝烏に起訴状を急げと言われた後、青柳は起訴状の作成画面を見つめていて、どこかに電話をかけた。
青柳が出てくるのを外で待っていた蘭。
蘭は黒澤に電話をかけ椿が処分保留になったことを伝えた。
青柳検事は配達員の江木に電話で直接確認し、犯罪を立証できるほどの決め手がないと判断したのだ。
朝烏検事とは揉めたらしいが、青柳検事は自分の信念を貫いた。
「椿さんは釈放されます。」蘭は、黒澤に言った。
沙良の荷物
釈放された椿は事務所に来て、お礼を言った。
蘭が預かっていた、事件の日に沙良が受け取るはずだった荷物を椿に渡すと、涙を流した。
事件の日、沙良は普段あまり飲まないビールを買いに行っていた。
沙良が注文していたのはペアグラスだった。
「これで乾杯したかったぁ。」と椿は嗚咽を漏らした。
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『勝利の法廷式』CASE.8「追憶」感想
椿の逮捕
妻が殺された椿はその容疑者として逮捕。
アリバイも配達員のミス隠しで成立せず、連続殺人犯の凶器の入手ルートを調べるために購入していた注射器もあり、運悪く状況証拠が揃ってしまったといった感じでした。
でも、アリバイを証明できる配達員の嘘が発覚するきっかけは、沙良が頼んだ荷物でしたね。
あれを取りに行かなければ、配達員がインターホンを鳴らさずに、不在票を入れていた可能性に気づけなかったですからね。
それにしても、担当検事が信念のある青柳検事でよかったです。
蒼くん
蒼くんは、今回も隠れたまま。
父親には「あの事務所には近づくな。」と言われていましたし、この親子は一体何を隠しているのでしょう?
そんな蒼くん、父親に言われた直後に黒澤の背後に現れていました。
次回は、蒼くんが黒澤に真実を語るそうですし、予告では蒼くんが蘭と黒澤にと一緒に裁判所へ向かってるシーンが映っていたので、次回は蒼くんが蘭たちのもとへ帰ってくるかも?
事件の方は…
連続殺人事件の方は少しずつ分かってきてはいるものの、真相はまだ見えてきません。
今回出てきた編集長がキャスト的に、あの一瞬だけというのが解せないのですが、今後も出てくるのでしょうか?
蒼くんの友人・速水も気になりますね。
今回の椿の妻が殺されたことで、犯人が蓮ではなく、まだ生きてると分かりました。
花が蓮を殺す動機が無くなったということで、蘭は花に会いに行きましたね。
もう、来ないでと言っていた花は蘭の話を聞いてくれるでしょうか?
『勝利の法廷式』次回は?
『勝利の法廷式』次回は
蘭が花の再審請求のために奔走!
蒼が黒澤に語る真実とは?
連続殺人犯の正体が明らかにー⁉
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