2024年春ドラマ、TBS日曜劇場「アンチヒーロー」第3話が放送されました。
次に明墨が弁護するのは、政治家の息子の暴力事件!
担当検事は緑川!
「アンチヒーロー」第3話をネタバレありでどうぞ!
「アンチヒーロー」第3話ネタバレ
赤峰柊斗(北村匠海)は明墨正樹(長谷川博己)が罪を犯したと分かっていながら無罪を勝ち取ったことに納得できず戸惑っていた。
明墨が次に弁護を担当するのは暴行事件の被告となっている富田正一郎(田島亮)だ。
検察側の担当検事は緑川歩佳(木村佳乃)。
第一回公判。
被害者である工藤和弘(宮尾俊太郎)は23時45分、クラブを出た直後に何者かによって背後から突き飛ばされ暴行を受けた。
男はパーカーのフードを被り顔を隠していたが、工藤は気を失う直前に正一郎の顔を目視したと証言している。
起訴に至った理由は、被害者本人の目撃証言、正一郎と工藤の間で口論があったという店内にいた客からの複数の証言、事件の第一発見者で2人のトラブルも目撃していた人物の証言だった。
工藤が退店した後に付けるように退店していった正一郎の姿を目撃し、3分後に第一発見者が店から出ると正一郎が通り過ぎ、2人の間に何かあったのではと、正一郎が来た方向へ行くと、暴行を受けた工藤の姿を発見した。
その後、第一発見者が消防に通報。
その時間は23時48分で、正一郎は3分の間に暴行を加えたと思われる。
以上が検察側の冒頭陳述だ。
続いて弁護側の冒頭陳述で、明墨は被告人である正一郎が被害者との間に口論があったことは認めているものの、暴行に関しては無罪を主張した。
正一郎は友人である木田智也からの電話を受け店を出て、そのまま路肩に停まっていた木田の車に乗り、木田の自宅へと向かった。
正一郎、木田の2人の電話には23時45分に通話した記録が残っており、店内の防犯カメラには電話で話す姿も映っており、木田も通話を終了した後すぐに正一郎が車に乗ったと証言している。
被告人である富田正一郎は政治家の息子だった。
伊達原(野村萬斎)は「明墨弁護士は大丈夫ですか?」と緑川に聞いた。
「ご心配には及びません。富田正一郎は確実に罪を犯しています。それに私は明墨弁護士がやっていることに納得はいっていませんから。」と緑川は答えた。
「人殺しを無罪にするなんて、絶対にあってはならないからね。」と伊達原も言った。
青山憲治(林泰文)は明墨に赤峰が明墨弁護士事務所の方針に戸惑っているようだと話していた。
「彼には彼なりの意思があってここに来ているはずです。」と明墨は答えた。
その頃、赤峰は松永(細田善彦)が働くコンビニで買い物をして、松永に話しかけるが聞いてはもらえなかった。
明墨と紫ノ宮飛鳥(堀田真由)、赤峰は事件の現場であるクラブの周辺を見て回っていた。
明墨は紗季に店内へ入り、紫ノ宮と赤峰で外を見て回る。
調書の通り、現場周辺にカメラはなく、木田の車にもドライブレコーダーはなかった。
木田のマンションのロビーのカメラには0時に2人が映っていた。
クラブからマンションまでは通常15分で着くが、23時48分に出たとすれば12分でマンションに着いたということ。
「急いで行けば3分くらい時間をごまかすことは可能です。」と言う赤峰に「依頼人は正一郎さんですが。」と紫ノ宮は冷たく言った。
店内に入り、店長の三上(小栗基裕)に話を聞く。
工藤が正一郎に暴言を吐いていた上に、工藤は普段から他の人にも同じようなことをしていた。
会社を経営しているからか、工藤はやけにプライドが高くて、自分よりも偉そうな人が来ると、絡んでいく傾向にあったらしい。
動機や証言の信用性を崩す方向に持って行けるように工藤の悪い噂を集める。
やはり工藤はクラブの中ではトラブルメーカーとされており、普段から暴言や自分を大きく見せる発言をしていたと証言が取れた。
「恨みを持つ人間が複数いるのかもしれない。どう思う?」と明墨に聞かれた赤峰は「次の裁判までにもう少し現場周辺を調べてみます。真犯人に関する情報が見つかれば一気に解決へ向かうと思うので。」と答えた。
赤峰はクラブ周辺を調べるが、やはり何も出てこなかった。
第二回公判。
明墨は被害者である工藤に正一郎を罵倒したことや、他の客とのトラブルについて聞くが、2か月の間に4回も起こしたとされるトラブルも「覚えていない。」と否定される。
2か月の間に起こったことも覚えていないのに1か月前の事件のことを明確に話せるのかと明墨は疑問を呈す。
「暴行を受けたんです。その時のことははっきり覚えています。」と工藤は答える。
事件が起きた時刻は深夜で辺りは暗かったが、現場である路地にはクラブのライトがついていたから犯人の顔がはっきり見えたと言う工藤だが、明墨はその証言の明確化のため事件現場で撮影した動画を見てもらいたいと言い出す。
その動画は事件当日と同時刻に撮影し、工藤の視点でのカメラ映像だ。
暴行をされた路地での映像は真っ暗で犯人役の男の顔は見えなかった。
「こんなに暗くなかった。ライトがついていたはずだ。」と言う工藤に店長の三上に確認したところ、そこについていた人感センサー付きライトは事件当夜は故障していてつかなかったはずだ。と聞いていたのだ。
「そんなはずはない。」と言う工藤に備品の交換リストにも明確に記載されていて事件の3日後にライトを交換したとなっていた。
明墨は工藤に動画内での犯人役の男が何色のパーカーを着ていたか聞くと「黒」という答えが返ってきた。
動画の続きを再生すると、明るいところに出た赤いパーカーを着た青山の姿が映っていた。
動画の事を知らされて居なかった紫之宮と赤峰。
事務所に戻ると赤峰は「先生はまた犯罪者を無罪にするんですか?」と明墨に問いただした。
動画の事を事前に教えなかったのはクラブの店長の三上を買収したから。
事件当日、ライトは正常についていたはずなのに、正一郎の父である富田議員が金を使って、こちらに有利な証言をさせたんではないか?
備品リストも口裏合わせのために作ったもので、ドライブレコーダーも本当はあったのに不利になるから外せと指示したのではないか?
赤峰の言い分を聞いた明墨は「弁護士らしい、よい仮説です。」と言い「その根拠は?」と聞いた。
「前の事件もそうだったからです。」と赤峰は答え、いつも持ち歩いているノートをカバンから出した。
この事務所に来る前、赤峰は富田正一郎の傷害事件を担当していた。
その時も、父である富田議員が金でもみ消した。
今回と同じような事件で、その場にいた松永が必死に暴行する正一郎を止めた。
だが、周りにいた者全員がやったのは松永だと証言し、松永は逮捕された。
後に友人の1人が富田議員は金をばらまいて全員の証言を変えさせていた話したが、怖くて証言できないと言うのだ。
赤峰がいた事務所も松永の無罪ではなく、減刑狙いで行けと指示を出し、赤峰は反発した。
結局、富田議員の圧力がかかり、赤峰のいた事務所は担当を外され、松永は執行猶予付きの有罪が言い渡されてしまう。
傍聴席で判決を聞いていた赤峰は「松永さんは無実です。」と叫び退廷を命じられていた。
「都合の悪いことは金でもみ消す。それが政治家です。」と赤峰は言い、正一郎がそんな父親を利用し今も笑ってることが許せないでいるのだ。
「先生は富田が証言を変えさせていることを知りながら、この事件を引き受けた。何が目的ですか?」と赤峰は聞く。
だが明墨には「君の主張は分かった。だがそれは仮説ではなく、ただの妄想だ。根拠のない妄想は司法の世界では通用しない。」
富田議員が金を渡したという証拠は?三上がその金を受け取り証言を口裏合わせをしていた証拠は?と聞かれ、赤峰は言葉に詰まる。
「根拠を持って証明できない限り、それは君のたわごとでしかないんだ!松永さんが有罪となったのは日本の司法のせいでも事務所でも裁判所でも、ましてや富田議員のせいでもない。弁護人だった君の責任だよ。裁判の結果こそが依頼人の人生を左右する。だからこそ我々弁護士は己の人生をかけて裁判に勝たなければばらないんだ。君にはその覚悟と力がなかっただけだ。松永さんが君のせいで罪を背負うことになった。君がいくら後悔したところで、彼が犯罪者となった事実は消えることはないんだ!」
厳しい言葉を赤峰に浴びせた明墨は「納得いかないならこの件、降りてもらっても構わないよ。」と言った。
赤峰は「降りません。」と言い「結審までに正一郎の罪が明らかになる証拠が出ればどうなりますか?」と聞いた。
依頼人が違法性の高い虚偽の供述をしてたと知りながら同調するのは弁護士の職務規定に違反するため「正一郎さんが嘘をついていたと分かれば私としてもありがたい。」と言った明墨は「そんな証拠があればの話だが。」と付け加えた。
明墨は富田議員(山崎銀之丞)と酒を酌み交わしていた。
問題ばかりを起こす正一郎に手を焼いていると愚痴をこぼす富田議員に「今回は何の問題もありません。ご子息はやってないんですから。」と明墨は言った。
被害者の目撃証言は潰せたも同然で、もう1人の証人も大丈夫だろうと明墨は言うと「君に依頼して正解だったよ。」と富田議員は喜んだ。
だが明墨は「ただちょっと気がかりな点が…。大したことはないんですが…」と言った。
クラブの近くで目撃証言を集めていた赤峰は、クラブ近くの居酒屋が映ったSNSをチェックしていた。
事件当日に居酒屋の店内から撮影された画像を見つけた赤峰は、その中に映っていたトラックを見つけた。
パイプの故障で急遽配管工事に向かい、そのトラックが朝まで止まっていたことを突き止めた。
そのトラックにはドライブレコーダーが付いていて、そのデータを見せてほしいと配管工事業者の蒲生(小松利昌)に頼む赤峰。
事務所に戻った赤峰は明墨のところに向かい「証拠を隠したんですね?」と聞いた。
赤峰が配管工事のトラックの映像データを見せてもらうように頼んだところ「渡しちゃいましたよ。弁護士先生に。」と蒲生に言われていたのだ。
そのドライブレコーダーの映像には正一郎が木田の車に乗り込んだ姿が映っているはずだ。
「23時48分に正一郎が木田の車に乗り込んだ映像です。これが明らかになると裁判で負けるからですよね?」と赤峰は聞き、映像を見せるように明墨に言った。
明墨はドライブレコーダーの映像を見せた。
映っていたのは犯行が行われた時刻の23時45分に正一郎が木田の車に乗り込む姿だった。
赤峰はもう1人の証言者が店を出て正一郎を見たと言う証言は?と聞くが、それが嘘ということになると明墨は答えた。
証言者である山野辺宏は正一郎と工藤が口論をしているのを見てチャンスと思った。
山野辺も工藤をよく思っていない1人だった。
2人が出て行ったのを見て、正一郎に罪を着せようとすぐ後に出て行って工藤を暴行した。
山野辺は暴行を加えた後、何食わぬ顔で救急車を呼んだ。
これは明墨が考えたストーリーだが「その可能性を一瞬でも考えたことがあるか?前の裁判だが何だか知らないが富田正一郎という特定の人間に執着し、その個人への恨みから検察が描いたアナザーストーリーを鵜呑みにし、客観的事実を見落とし、その人間を有罪に持って行こうとする。君がやっていることは犯罪者と何も変わらないんだよ。強い思い込み、中途半端な正義感が人の判断を狂わせる。冤罪を生むのはそういう人間だぞ。」と赤峰に言った。
第3回公判。
正一郎を車に乗せた木田に緑川が質問する。
木田は正一郎を車に乗せたのは通話を終えた23時45分で間違いなかったと言い、通話記録も提出していると答える。
だが、緑川は記憶喚起するための映像を見せたいと言う。
開示されていない証拠だが、重要な証拠で事件当日、木田の車が停車していたところが映っているという。
意見を聞かれた明墨は裁判長の判断に任せた。
その映像は明墨が入手していた配管工事のトラックの車載カメラの映像だった。
検察側が証拠として流した映像では赤峰たちが確認した23時45分には正一郎は現れなかった。
正一郎が現れ、木田の車に乗ったのは23時48分だった。
この映像では23時48分に店の外で正一郎を見たという目撃証言どおりということになる。
赤峰は驚き、正一郎は傍聴席にいる父の秘書・小杉(渡邉邦人)を見た。
緑川は木田に証言を偽称するように頼まれたのではないかと問うが、明墨が憶測だと異議を唱える。
緑川は証言の偽証についての証拠を裁判の場で明らかにしていいか裁判官・弁護人・検察で相談したいと言う。
続けて、緑川が提示した証拠は配管工事業者の蒲生から送られてきた映像だった。
その映像には富川議員の秘書である小杉が蒲生にお金を渡し「車載カメラを提供していただいた謝礼です。もし検察の方が訪ねてきても記録は何も残っていなかったとおっしゃっていただければいいだけです。前にもこういうことがありましてね…受け取っていただければ万事丸く収まるんですよ。先生を通じお仕事の方も便宜を図れますので。」と言っているところが映っていた。
緑川が蒲生と面会しているのは、富田議員の公設第一秘書である小杉であると言い、傍聴席から退廷しようとしていた小杉に視線が集まる。
「これは息子である被告人の虚偽の証言を成立させるため、富田誠司氏が秘書を使い、証拠の依頼を隠蔽した事実に他なりません!」と緑川は言う。
反論を聞かれた明墨は青ざめた表情で「映像を見て、我が目を疑いました。まさか被告人が父親を示し合わせて罪を隠蔽しようとしていたなんて!」と言い、改めて話を聞き、弁護人の辞任も検討すると発言した。
公判が終了すると、緑川が明墨に「あの映像の提供…」と話しかけるが「依頼人の虚偽を暴いてくださいまして感謝いたします。」と頭を下げ去って行った。
赤峰は紫ノ宮に「あの映像はどういうことですか?」と聞いた。
紫之宮は「昨日私たちが見せられた映像は加工された嘘の映像だった。」と言い、「あなたのためにそこまでするなんてね。」と付け加えた。
明墨の元には富田議員から電話がかかってきて「どういうことだ?」と激怒していた。
「あなたが息子の罪をもみ消そうとしていたことが明らかになっただけです。こちらも嘘をつかれては、これ以上弁護はしかねます。」と冷静に答える明墨。
「お前が言ったんだろ!」と富田議員は反論する。
あの時、明墨は気がかりなこととして、木田の車に正一郎が乗った映像が工事業者の車載カメラに映っていて、検察側が映像にたどり着くのも時間の問題かと…と言い、業者の名前を聞かれた明墨は会社名を富田議員に教えていた。
「お前がそう言ったから、私は小杉に!」と言う富田議員に「ありますか?証拠。『金で映像を奪い取れ』なんて私が言うわけないでしょ。」と返す明墨。
映像を撮らせたのも明墨だと言う富田議員に「さあ何のことだか?」ととぼけ明墨は電話を切った。
富田議員の元にはマスコミが殺到していた。
その後、正一郎は傷害への関与を認めた。
赤峰はやはり、明墨がなぜ自分に嘘の映像を見せたのか分からなかった。
すると青山が「前回は傍聴席で叫んでましたからね。」と言った。
松永の事件の時の裁判に明墨と青山も傍聴席にいたのだ。
白木凛(大島優子)は「先生がこの案件を受けたのって敵討ちってこと?」と聞くが、「どうですかね?」と青山は答える。
「ただ分かってほしかったんじゃないですか?個人的な思いだけで真実を見誤るなと。」と青山は続けた。
赤峰は屋上にいる明墨の元へ行き、「すいませんでした。」と謝った。
「僕は正一郎がやっていると決めつけて物事を見ていました。弁護士としてあるまじき行為だったと思います。」と反省の弁を述べる赤峰に「まあ、やってたんだけどね。」と笑う明墨に「松永さんの事件、僕はまだ諦めていません。」と赤峰は言った。
「必ず正一郎の有罪証拠をつかみ、再審に持ち込みます。」と宣言する赤峰に「それがうちに来た目的だろ?」と明墨が言った。
赤峰は明墨が正一郎の弁護を引き受けたと聞き、事務所に入ったのだ。
明墨のやり方を学び、松永を助けるためだったが、納得いかないこともある…「だからこれからも見極めていこうと思います。先生が何のために犯罪者を無罪にするのか。」と赤峰は言う。
「言ったはずだ。自分の思う道を行けと。」と明墨は言い、去って行った。
赤峰は過去案件のファイルを見ようとしていたが、過去5年分しかなかった。
「これ以前のは?」と白木に聞くと、「これで全部。この事務所できたのが5年前だし、それより前、先生弁護士じゃなかったし。」と言われる。
赤峰が聞くと白木は明墨が5年前まで検事だったことを教えてくれた。
その頃、明墨は刑務所の志水(緒形直人)に会いに行っていた。
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「アンチヒーロー」第3話感想
今回は明墨は犯罪者を無罪にはしませんでした。
検察側が入手した映像は明墨が検察側に渡るようにしたみたいですね。
そして、今回の依頼人である富田正一郎が赤峰が明墨法律事務所に入った理由でした。
赤峰がコンビニに会いに行っていたのは富田正一郎の身代わりで逮捕され、有罪になってしまった松永であることが分かりました。
赤峰はこれからも松永の再審のために動いていくことを宣言しました。
明墨は最初から赤峰と松永と正一郎のことを知っていたようです。
最初から正一郎の罪と父親の富田議員が証拠を隠蔽していたことを明らかにするために動いていたのでしょうか?
そして、紫ノ宮は紗耶と一緒にいる明墨を隠れて写真に収めていました。
「先生の考え方に近付きたいんで。」とも発言していた紫ノ宮も何の目的があって明墨の元で働いているのか気になります。
もう1つ明らかになったのは、明墨が5年前まで検事だったこと…。
明墨が検事を辞めて弁護士になったのは、最後に面会に行った志水と関係があるのでしょうか?
「アンチヒーロー」次回は?
「アンチヒーロー」次回は
赤峰と紫ノ宮は明墨の本当の狙いに近づく。
激突するアンチ弁護士と正義の検事正!
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