2024年春ドラマ、TBS日曜劇場「アンチヒーロー」第5話が放送されました。
紫ノ宮は明墨の狙いが自分の父であると気が付いた…。
明墨と対面した検事正・伊達原は?
アノ人も意味深な再登場!
「アンチヒーロー」第5話をネタバレありでどうぞ!
「アンチヒーロー」第5話ネタバレ
明墨正樹(長谷川博己)は検事正の伊達原(野村萬斎)に呼び出された。
伊達原に酒を勧められるも、明墨は「酒を飲んで思い出話に酔いしれる…そんな関係ではありませんよね。」と断る。
「千葉の事件担当しているそうじゃない。」と言われた明墨は「倉田刑事部長ですか。」と聞くが伊達原は「誰?その人。」ととぼける。
その頃、紫ノ宮飛鳥(堀田真由)には父の倉田功(藤木直人)から「会って話がしたい」と連絡が来ていた。
明墨が自分と父親の関係を利用しようとしていると気が付いた紫ノ宮は「だったら、私もそれを利用する。」と宣言した。
伊達原は明墨に志水裕策(緒形直人)に会いに行ったことを聞いた。
「罪なき人間が12年間も死におびえている。そのえん罪を晴らす正義のヒーロー…のつもりかな?」と伊達原は聞いた。
続けて「やつはやってるよ。志水裕策は罪を認め、裁判所が殺人犯と認定し、全てが終わった。君もその選択を承認したんだろ?覚えてるでしょ。君が志水を死刑囚にしたんだから。正義の検察官としてね。」と言った。
最後に「全てが思い通りになると思うな。」と伊達原は言った。
紫ノ宮は明墨に直接「私が倉田の娘であることをご存じだったんですよね。」と問いただした。
「ああ。」と答える明墨に「6年前、先生は父の前に現れた。父は何かを不正に隠蔽した。先生はそう言っていました。それは…12年前の糸井一家殺人事件の何かですよね?」と紫ノ宮は聞いた。
糸井一家殺人事件と聞き、「赤峰くんも気になっているようだね。」と明墨は言った。
明墨は志水裕策に会いに行った時に赤峰柊斗(北村匠海)が尾行していることに気が付いていた。
今回担当する不同意性交事件も、裏で千葉県警と被害者である仙道絵里(早見あかり)が裏で手を組んでいることに気が付いて、弁護を奪い取った。
その裏に倉田がいるから…と「倉田の娘だから私をこの事務所に誘ったんですよね?」と紫ノ宮は聞く。
そして、「父は何を隠蔽したんですか?昔からこんな不正を行っていたんですか?」と問いただす。
明墨は「分かっていると思うけど、私は君を利用している。」と言い、お互いに知りたいことは同じ線の上にあるとして、「君に利用価値があるなら何か分かるかもしれない。お互い知りたい真実がね。利害が一致している者同士、うまくやろうか。」と紫ノ宮に持ち掛けた。
紫ノ宮は「分かりました。私は何をすれば?」と答えた。
今回の3件の不同意性交事件は、千葉県警は3件目の被害者である絵里の目撃証言によって来栖礼二(渡邊圭祐)を逮捕するに至った。
だが、絵里の証言には不審な点も多く、さらに絵里が来栖にストーカー行為を行っていたことも判明。
千葉県警と絵里が互いを利用し、事件をでっち上げた可能性が上がっている。
ここに関与しているのが以前から警察と結びつきの深い宇野雅人弁護士(和田聰宏)。
宇野は来栖を助けるフリをして自白させ、全てを終わらせるつもりだった。
本来つながるはずのない三者がひとつの嘘で繋がっていた。
関係性を暴く証拠を掴めば絶妙なバランスを崩せるかもしれないが、相手は刑事部長なだけに、証拠など残っていない。
だが、均衡を保った上でしか成り立たない関係なら、その関係性を崩せばいいと明墨は考えていた。
まずは宇野弁護士から…と明墨は娘と一緒にいる宇野の元を再び訪れた。
宇野は来栖の弁護を降りたことで、追い込まれていた。
警察とも顔を合わせにくくなったでしょう…と警察と絵里のストーリーを知らされていたのではないかと明墨は聞いた。
宇野は「何を言ってるか分からない。不倫をバラしたければバラせばいい。」と返す。
それでも明墨は「あなたはそこまで悪くないんじゃないかと思うんですよ。何も知らなかったで通せます。」と言った。
来栖の弁護を引き受け、たまたま来栖が自白した…と囁く明墨に「何を考えてるんだ?」と宇野は詰め寄った。
そこに現れたのはスマホで撮影した赤峰だ。
赤峰を自分の部下と紹介し、一緒にいるところをカメラに収めてもらっている。と明墨は言うのだ。
「どうするつもりだ?」と聞く宇野に「簡単なことです。大切な家族のためにお仕事を辞めるわけにはいかないですよね?」と明墨は言った。
次の明墨の一手は“一番モロいところからヒビを入れる”だった。
会社の受付をしている絵里が落とした物を拾ったのは赤峰だった。
赤峰は「仕事でここによく来るんです。いつも笑顔で迎えてくれて素敵だなと思って。」と仕事終わりの絵里をお茶に誘った。
弁護士だと名乗った赤峰は自分の上司だと明墨と宇野が話している画像を絵里に見せた。
顔色が変わる絵里に来栖の弁護をしていることを伝えた。
「何の用ですか?」と聞く絵里に宇野の画像を拡大し「この方ご存知ですよね?」と赤峰は聞いた。
「さあ?」と答える絵里に来栖の弁護を最初に担当していた弁護士であることを伝え明墨と宇野が何を話していたのか気にならないか?と聞いた。
答えに詰まる絵里に赤峰はボイスレコーダーの録音を聞かせる。
それは、明墨が警察と絵里が手を組んで事件を偽装したという証拠があると宇野に見せた音源だった。
宇野は否定しているが、宇野のセリフは明墨の台本通りに読んでいるのだ。
宇野に見せた証拠なんてものも、もちろん何もない。
赤峰は絵里にも「3件目の事件はあなたと警察が作り上げた。その証拠もつかんでいます。」と言った。
証拠とは何かと聞かれても、伝えられないと答える。
絵里は「私は本当に被害にあった。」と帰ろうとする。
赤峰は「最後にあなたの未来の話をしてもいいですか?」と切り出した。
「私たちは今後裁判であなたと警察が不正をしていた証拠を突き出します。あなたは虚偽告訴罪や偽証罪はもちろん、示談金を受け取れば詐欺罪にも問われ、10年以下の懲役が科せられます。もし仮に執行猶予がついたとしても、メディアが注目している事件です。ましてや被害者が嘘をついていたとなれば、格好の餌食になります。あなたの顔や名前はデジタルタトゥーとして一生ネットに残り続けます。新しい仕事を探すのも苦労するでしょう。もし、あなたに愛する人ができたとしても、このことを知るのは時間の問題です。」と赤峰は言った。
「私は嘘なんか…」と言う絵里に「あくまでも、まだ変えられる未来の話です。」と付け加えた。
紫ノ宮はかつて父と一緒に過ごしていた自宅に倉田を訪ねた。
紫ノ宮がこの家に帰ってくるのは大学卒業の日、明墨が倉田を訪ねたところを見た以来、6年ぶりだった。
夕飯を一緒に囲む2人。
「話しって何?話したいんじゃなくて、聞きたいんでしょ?明墨先生のこと。」と紫ノ宮が切り出した。
倉田は明墨は自分達が親子だと知っているのかと聞き「知ってて私を事務所に誘った。」と紫ノ宮は返す。
紫ノ宮は倉田が絵里の家を訪れる写真を見せ、明墨が絵里の件は虚偽だと疑っていると伝える。
倉田は「警察をバカにし過ぎだ。」と笑うが「証拠があれば別でしょ?」と紫ノ宮は言う。
それでも倉田は「証拠なんてあるわけない。」と明墨が自分を揺さぶるように指示を出したのだろう。と読んだ。
紫ノ宮は何が証拠になるか分からないから、弁護士は常に会話を録音しとけと明墨に教わっていたとレコーダーを出し「でもこれがあると私も言葉を選んじゃうから。」と録音を止めた。
父をずっと尊敬してきたが、それが正しかったのか今は分からなくなった。
12年前の糸井一家殺人事件から父は笑わなくなった。
大学卒業の日に、明墨にこの事件について問い詰められたのも見ていた。
そう語った紫ノ宮は「お父さんは糸井一家殺人事件で何かを隠蔽した。それをずっと悔いてるんじゃない?」と「今でも私が憧れた正義のヒーローでいる?志水裕策さんは冤罪で捕まっているの?お父さんは何をしたの?」と父に聞いた。
「妙な弁護士の元につくと、考え方まで曲がってくるんだな。」と倉田は答えた。
冤罪や隠蔽などありえない。と言う倉田に「分かった。真実は法廷で明らかにする。」と紫ノ宮は「証拠はある。」と明墨と宇野が話している画像を見せ、帰って行った。
倉田の家を出た紫ノ宮を「何か気になっちゃって。」と赤峰がドーナツを持って待っていた。
揺さぶりにより、三者の関係にはヒビが入った。
倉田は宇野に何度も電話をかけるが繋がらない。
大西(松角洋平)に付近の防犯カメラなどを調べさせるが、証拠になりそうなものは何もなく、やはり明墨が揺さぶりをかけただけだと読む。
そこにかかってきたのは不安になった絵里からの電話だったが、「あなたは被害に遭った。だから来栖を逮捕したんです。安心してお過ごしください。」と倉田は言った。
絵里からの電話を切ると次にかかってきたのは伊達原からの電話だった。
間違ってかけたと言う伊達原はついでだから…と「大丈夫なんですよね?」と聞いた。
「何の問題もありません。」と答えた倉田は「やはり明墨は12年前の例の事件を追って…」と言いかけるが「例の事件?何それ?」と伊達原は答えた。
伊達原は紫ノ宮が明墨の元で働いていることを出し「可愛い娘には親の醜い姿を見せるわけにいかないからね~。」と倉田を牽制した。
絵里は同僚から「これ渡してくれって。」と写真の入った封筒を受け取る。
その写真は来栖が何人もの女と撮った写真だった。
絵里はその写真を持って倉田の元を訪れ「あの弁護士が会社まで送り続けてきたんです。こんな嫌がらせ一生受けるんですか?」と怒る。
精神的に追い詰めるのが目的だと「裁判にさえ勝てば全て終わります。」という倉田の言葉を聞いた絵里は「裁判でこれ使えませんか?」とスマホのボイスメモを見せた。
来栖の第二回公判が開かれた。
衝立が用意され、被害者である絵里が証言台に立った。
だが絵里は「目隠し大丈夫です。正々堂々戦いたいので。」と言い、名前も名乗った。
それでも絵里は「怖くて…」と泣き出してしまう。
しかも被告の来栖が怖いのではなく「弁護士の先生に問い詰められたんです。」と言い出す。
検察側は弁護士が被害者に接触し、脅迫を行っていたと絵里から預かったその音声を法廷で流す。
絵里は赤峰とお茶をしていた時の会話を録音していたのだ。
これは赤峰の声だと証言した絵里に「彼らはありもしない証拠で脅迫し、証言を撤回させようとした。事実を捻じ曲げるように迫った。そうですよね?」という検察に絵里は黙った。
そして「違います。」と答えた。
「脅迫ではありません。私が無理を言って赤峰弁護士に相談してもらったんです。」と絵里は続け、検察や傍聴席にいる倉田は戸惑いの表情を見せる。
来栖の女性との写真を受け取った絵里の前には赤峰がいて「あなたが知りたがっていた証拠についてお話があります。」と言った。
明墨法律事務所で「これが何の証拠になるの?」と怒っている絵里。
絵里が襲われた時間に来栖にはアリバイがないと思われた。
来栖は携帯電話の電源を切っていたが、女性の1人が来栖の遊び相手を突き止めるために落とし物防止のGPSタグをこっそり来栖のカバンの中に入れていたのだ。
そのGPSタグの位置情報があるのだ。
驚く絵里に「私たちはこの情報を法廷で明かします。あなたは警察に協力して虚偽の事件を告発した。これは立派な犯罪です。」と言う。
だが明墨は「ですが、あなたが警察に利用されていただけなら…仕方なく事件の偽装に協力するしかなかっただけなら、話は別です。あなたは被害者だ。警察に脅され、良心が痛みながらも手を貸してしまったと自白をすれば、罪の矛先は警察に向きます。あなたはただ脅迫されたと証言すればいいんです。」と続けた。
紫ノ宮も「あなたは来栖さんを陥れたかった。私たちは彼を野放しにはしません。」と約束する。
「二つに一つです。その証拠を提出すれば、あなたは警察と共犯関係になります。虚偽告訴罪や偽証罪で逮捕され、一方、来栖は晴れて釈放。そんな未来か?あなたを苦しめた来栖を地獄へ落とす。そんな未来か?よーく考えてください。」と明墨が迫ると絵里はどうすればいいのか聞いた。
明墨は来栖の位置情報記録を破り捨てた。
法廷では絵里が来栖が憎く、被害に遭ったと嘘をついたと告白。
だが、違法な逮捕に利用されるなんて浅はかだったと涙ながらに謝罪した。
明墨は「一体これはどういうことでしょうか?」と反撃に出る。
「我々の真実の追及をも脅迫だと言い、ありもしない罪を作り上げようとしているんですよ。」と明墨に言われた検事は「それは…」と答えに詰まり、傍聴席にいた倉田に目をやる。
明墨も「真実はこれから明らかになる。」と言い、「ねえ。倉田刑事部長。」と傍聴席の倉田に向かって言い、法廷は騒然とし、閉廷した。
赤峰は3件目は絵里の虚偽告発だったにせよ、来栖は1件目と2件目については罪を犯しているがどうするのかと明墨に聞くと明墨は不敵な笑みを浮かべた。
伊達原は「警察には呆れたね。証拠を捏造しないと逮捕できないなんて。」と緑川歩佳(木村佳乃)に怒りをぶつけていた。
そして、前の旦那が警察官僚である緑川に「ちょっとお願い聞いてもらえる?」と言った。
今回の件はワイドショーでも取り上げられていた。
そんな中で明墨は記者会見を開き、警察の杜撰さを訴え、過去に遡った追及も必要と話した。
そして、弁護を担当していた来栖が虚偽の主張をしていたことが発覚したため、弁護人を辞任したと報告し「依頼人を自供させ、反省を促した宇野弁護士に改めてお返ししたいと存じます。」と言った。
紫ノ宮が倉田を訪ねると引っ越しの準備をしていた。
これから署内で取り調べを受けることになり、懲戒免職か飼い殺しになるだろうから、ここにはもう住めないと倉田は話した。
紫ノ宮は今回の件で捜査一課の大西が責任を取って辞職させられたことから「その人を守るために動いていたの?」と聞くが、倉田は何も答えない。
「もしかして、あの時も何かを守っていたの?」と6年前に明墨が問い詰めに来た時のことを聞いた。
「お父さんが不正をしてまで守りたいものって何?私は…昔のように笑ってほしいだけなの。」と言う紫ノ宮に「飛鳥…すまない。」と謝るだけの倉田。
そこにインターホンが鳴り、警察が訪ねて来た。
倉田は虚偽告訴幇助と国家公務員法違反の容疑で逮捕状が出ていた。
「飛鳥、私の事は忘れろ。」と言い残し、倉田は紫ノ宮の目の前で連行されていった。
紫ノ宮から電話で倉田の逮捕を聞いた明墨は「口封じかもな。」と言った。
逮捕に不当はないが、動きがやけに早かった。
「これから私はどうしたら…」と言う紫ノ宮に「罪を犯した者をそれでも父親と思うのか。切り捨てるのか。それは君の自由だ。」と明墨は紫ノ宮に判断を委ね「君にははっきりとした意思がある。それをぶつければいい。弁護士として。娘として。」と続けた。
伊達原には検事の菊池(山下幸輝)が「先ほど入っていきました。恐らく明墨のところかと…」と電話で報告していた。
報告を受けた伊達原は「そうなんだ。やっぱりあの事件に繋がっているんだねえ。」と言う。
明墨は事務所で「例の物は手に入りそうですか?」とある人物に聞いた。
暗闇の中で振り返ったのは緋山啓太(岩田剛典)だった。
「はい。」と答える緋山に「では、そろそろ始めましょうか。」と明墨は言った。
【PR】「アンチヒーロー」配信は無料トライアル実施中!<U-NEXT>
「アンチヒーロー」第5話感想
明墨と伊達原はやはり検事時代に繋がりがあったようです。
そして、志水を死刑にしたのは検事だった明墨ということ…。
明墨は検事として志水を死刑にした後で、警察の隠蔽を知り、志水の冤罪を晴らそうとしているのでしょうか?
今回、絵里を揺さぶるために出動した赤峰ですが、完全に明墨化していましたね。
警察の不正が明らかになり、早々に倉田が逮捕…これは、伊達原が緑川に頼んだお願いだったのでしょう。
紫ノ宮は逮捕された父の弁護をするのでしょうか?
そして、最後に出てきた緋山…。
明墨が緋山に頼んだ物って?
何を始める?
きっと緋山も16年前の事件に関係するのでしょうが、どんな関係が?
そして、明墨と緋山の接触の情報は伊達原にも…。
まだまだ、謎だらけです。
「アンチヒーロー」次回は?
「アンチヒーロー」次回は
過去と現在を繋げるのは緋山の事件?
紫ノ宮は逮捕された父に会いに…
赤峰も松永の元へ…
コメント