2023年夏ドラマ、テレビ朝日オシドラサタデー「ノッキンオン・ロックドドア」第3話が放送されました。
衆人環視の毒殺事件の解決編。
犯人の動機は?
美影の仕掛けたトリックを倒理と氷雨は解けるのか?
「ノッキンオン・ロックドドア」第3話ネタバレありでどうぞ!
【PR】原作小説を楽天ブックスで購入
価格:726円 |
ノッキンオン・ロックドドア2 (徳間文庫) [ 青崎有吾 ] 価格:814円 |
「ノッキンオン・ロックドドア」第3話あらすじ
ケガをした倒理
毒殺事件の被害者の南雲弘伸の事務所に忍びこんだ御殿場倒理(松村北斗)は秘書の浦和敬人(丸山智己)に見つかり、頭を15針縫う怪我をした。
刑事の穿地決(石橋静河)から「やってくれたな。御殿場。」と電話が入る。
昼間に行ったときに忘れてきた携帯電話を取りに行って、だから窓から入ったと倒理は言っているが、立派な建造物侵入罪だと穿地に言われる。
浦和は不審者が侵入しもみ合い、図らずも突き飛ばしたことから正当防衛が成立する。
そして、血を流して倒れた倒理を発見した片無氷雨(西畑大吾)も過呼吸を起こし倒れていた。
「6年前のことを思い出したのか。」と穿地は言った。
そして、倒理が考えた秘書が嘘の指示を出して、南雲に毒を飲ませたというトリックは目撃者の証言などから空振りだったことも穿地は伝えた。
倒理と教授
穿地との電話を切ると事務所のドアをたたくノックが聞こえた。
無視しようとした倒理だが、ノックはふざけたリズムを刻み続ける。
倒理が「誰だ?」とドアを開けると、大学時代の恩師・天川考四郎(渡部篤郎)が「ノックの音で見抜いてほしかったね。」と立っていた。
「不出来な教え子が負傷したことを知り得たから。」とお見舞いに来ていた。
6年前のことについて聞きたいと言う倒理に「君たちが探偵である以上、いつかは謎を解く日が来るかもしれないね。」と天川は言った。
今の目の前の解くべき事件については「足し算ではなく掛け算。君の不可能と片無くんの不可解が上手く掛け合えば上手く力を発揮する。忘れないように。」と言い天川は帰って行った。
3年前の事故
事務所には穿地が倒理が南雲の事務所に忍び込んだことで上司から絞られた代わりにタダ飯を食べに来ていた。
倒理は忍び込んだ成果がなかったわけじゃない。と勝手に持ち出した南雲の常備薬を見せた。
窃盗だと言う穿地に氷雨が頭を下げ、事件発生当時と中身が変わっていないか確認してもらうことになった。
倒理と氷雨で事務所を訪れた時に、浦和が無意識にデスクの引き出しを気にしたことを倒理は見逃していなかった。
忍び込んだ時に、その引き出しの中身を確認すると、3年前の暁総合病院の建設中に大型クレーンが転倒した事故の資料が入っていた。
その事故については氷雨も調べていた。
国土交通大臣だった南雲は大手建設会社の光林組からの不正献金疑惑があったが、それが暁総合病院の公共事業絡みだった。
事故の原因は納期を遅らせたくないための違法労働だった。
風速が規定の数値を超えていたのに大型クレーンを稼働し、作業員と一般人の5名が命を落とした。
下請け会社の責任とされたが、指示を出したのは南雲だという噂があった。
罪を犯し罰せられることもなかった南雲には事故の関係者だったら恨むべき動機がある。
再現
倒理は穿地と小坪(駒木根隆介)に手伝ってもらい、事件当日の南雲の行動を再現していた。
18時30分、運転手の堀田浩一郎(長田成哉)は自宅まで南雲を迎えに行き、ホテルへ向かった。
18時50分、ホテルに到着。
19時、秘書の浦和と会場に入る。
19時15分、シャンパンを手にスピーチへ。
19時19分、南雲は苦しみ出し倒れた。
南雲が毒入りグラスを選ぶように仕向けるのも、選んでから入れるのも両方不可能だとすると、南雲が飲んだシャンパンには毒は入っていなかったということになる。
検証しても会場に入ってからは隙はなかったが、入る前なら隙はあった。
倒理が調べてもらった南雲の常備薬に不審な点はなかった。
あの薬は車内にあったもので粉薬もあったことから、薬を飲むための小型のペットボトルか何かを普段から常備していたはず。
犯人はあらかじめペットボトルを抜いて、それに毒を入れた。
そして、会場に入る前に毒入りのペットボトルを喉を潤すためだとか言い、飲むように勧めた。
毒の発症時間が20~30分なことから持病は関係なしに通常の発症時間で毒を発症したのではないか。
ただ、シャンパンから毒が検出されたことだけが難問だった。
事故の関係者
氷雨はクレーン事故の関係者で気になる人物が1人いることを突き止めた。
それは、クレーンを運転していた作業員の佐野良介の妻の奈々だった。
奈々は事故後、何度も南雲に「あなたが会社に指示した。本当のことを話してください。」と詰め寄っていた。
だが、奈々は1年前に亡くなっていた。
自分も大切な人を亡くした立場でありながら、転倒したクレーンを運転していたことから他の遺族の憤り受け止める立場でもあった奈々は苦しんで苦しんで命を落とした。
待ってた
「不可能か不可解どっちかが分かれば一気に紐解ける。」と言う倒理だが、お互いに「自分のターンまで待ってる。」と言う。
シャンパンから毒が検出された謎が解けず、倒理と氷雨は考えた。
「シャンパンに毒が入っていたように見せかけるとか?」の氷雨の言葉に何かを思いついたような倒理は「待ってる。僕のターンまで。さっきそう言ったよな?」と確認した。
すると、倒理は飲み物の入ったマグカップを高いところから落とした。
2つのマグカップを落とし割った倒理は「これだー。」と笑顔を見せ「待ってたんだ。」と言った。
トリック
南雲の事務所にクレーン事故の関係者が1人いた。
その人物は施設にいる佐野の息子に何度も会いに行き「お父さんは悪くない。悪いのは私だ。」と話していたという。
犯人の条件と一致する。と倒理は関係者を集めるように穿地に言った。
だが、実際に来たのは浦和1人だった。
倒理はシャンパンのトリックについて説明する。
犯人はグラスが南雲の手から離れるのを待っていた。
グラスを落とした後、シャンパンは毒入りに変わった。
毒は前もってスピーチ台の床に塗られていた。
南雲がグラスを落とした時にシャンパンがスピーチ台の上に広がった。
グラスも粉々に割れた後、シャンパンに浸り、微量の毒物がグラスの内側から検出されたという不自然ではない状況を作り出せた。
毒を塗ったところにグラスを落とすことは絶対に確実ではないが、限りなく確実だった。
南雲がグラスを手に取り、シャンパンが入ったグラスを持ち登壇することはスピーチ原稿に書いてあったため、確実だった。
グラスを落とす場所も南雲の立ち位置を知っていれば、ほぼ確実。
毒を飲んだ時間から逆算すれば、苦しみだす時間がスピーチ中なのもほぼ確実。
神経毒だから、苦しみだすのと同時にグラスを落とすのもほぼ確実。
グラスを落としたら割れて中身が飛び散るのもほぼ確実。
そこに塗られていた毒とシャンパンが混ざるのもほぼ確実だった。
犯人
浦和がなぜトリック解明を拒むのか…トリックが解明されることで犯人が分かるから。
スピーチ原稿を詳しく知り得た人物でリハに顔を出していた。
普通の場所で毒殺する嫌疑がかかるほど身近にいて、パーテーィ前に南雲と接触する機会があった人物。
車内の服薬セットに細工が可能だった人物。
それに全て当てはまるのは…
「運転手の堀田浩一郎。」と氷雨が言い、肝心なところを持ってかれた倒理は怒る。
動機
「ここからは僕のターンでしょう?」と氷雨は言った。
浦和はこの事件がクレーンの転倒事故が関係していると気づいていた。
1年前に堀田が南雲の運転手になった。
浦和は堀田が事故現場で働いていたことを知っていた。
堀田は、クレーンは自分か佐野のどちらかが稼働しなくてはならなかったが、風が強くて怖かったことから佐野に押し付けたと話した。
「死んでいたのは自分で、自分が多くの人の命を奪ったかもしれない。」と言った堀田は浦和に真実を話すように頼んだ。
だが、浦和は「先生は指示を出していない。それが真実だ。」と言った。
堀田は納得し、心を入れ替えて働くとでも言ったのだろう。
だから、クビにしなかった。
だが、今回の事件が起きて浦和は真っ先に堀田を疑った。
それなのに沈黙したのは、南雲の選択には全て関わっていた浦和の贖罪の気持ちからだった。
「贖罪の連鎖。堀田をかばったのは、あなたも苦しんだからですね。」という氷雨の言葉に、「全ての発端は私。何としてでも納期に間に合うように先生に進言したのは私なんです。」と浦和は言った。
その頃、クレーン事故の現場で花を手向ける堀田に穿地が同行を求めた。
解決後
「過去は変えられない。でもこれからのことは変えられます。」という氷雨の言葉、「これ以上後悔しない道を選べ。」という倒理の言葉を受け、浦和は3年前のクレーン事故の経緯を世間に公表した。
そんなネットのニュース記事を見る氷雨は糸切美影(早乙女太一)と今日もあっていた。
「そろそろ今の仕事辞めたら?」という氷雨の言葉に「気に入ってるんだ。」と答える美影。
「理解し難い。」と氷雨が言うと「僕からしたら氷雨と倒理の方が理解し難い。」と言い残し美影は帰っていく。
ランキング参加中
にほんブログ村
「ノッキンオン・ロックドドア」第3話感想
倒理と教授
倒理のお見舞いに来た天川教授(倒理とのシーンは初!)
天川教授もなかなかの変わり者のようで、変わり者の倒理の上を行く感じ。
教授といる時の倒理はいつもよりまともに見えました。
6年前のとについて、教授は何かを知っているのか?
そして、教え子である美影が犯罪コンサルをしていることについて、どう思っているのか…今後明かされていくのでしょうか?
演出やっぱ好き!
監督が堤幸彦ということで期待はしていましたが、やっぱり演出が好きです。
今回でいったら、薬子ちゃんに「努力してる人を笑うなんて人間の底が知れますよ。」と言われた倒理。
自分が小坪に笑われた時に同じ言葉をそのまま返す!(薬子ちゃんの受け売りだと知ってる穿地がいるのに何もツッコまないところも含めて好き!)
謎が解け「関係者全員を集めろ!」と倒理がカッコよく決めたのに、来たのは秘書1人!
倒理も「何で全員集まらない?お約束だろ!」とツッコんでましたが、お約束が決まらないところも面白い!
とにかく、1話の中でクスっと笑えるところもあり、ストーリーも面白くて大満足!
でもやっぱり30分枠がもったいなさ過ぎる~!
脇役も愛すべきキャラ!
変人な倒理とそれとは正反対の氷雨の2人のキャラはもちろん、脇役のキャラも面白くて大好きだなと3話目にしてジワジワ感じてます。
探偵事務所でバイトする薬子ちゃん(畑芽育)は毒舌で倒理にもズバズバ言っちゃうのに、頭の包帯は替えてあげる!
胡散臭い仲介屋の神保(角田晃広)も、何だかんだ言って、2人に車を買うお金を貸してあげちゃうし、好みの正反対の2人が気に入る車も見つけてきちゃうし。
それなのに、2人がペーパードライバーだって知らないし!
穿地のお目付け役の小坪も、いつも倒理・氷雨・穿地の3人しか分からない空気に戸惑いながら、倒理と氷雨が首を突っ込んでくることを良しといないも、上には報告しない。
そして、いつも倒理のボロクソ言われるのに、言われたとおりに動いてる!
そして、穿地もいいですね~。
穿地を演じる石橋静河さんは今まで色んな役で見たことありましたが、穿地役が一番似合ってる気がします。
天川教授や美影も配役ピッタリといった感じです。
ドラマとかって、大体1人くらいはイラっとくるキャラがいそうなものなのに、このドラマはレギュラーキャストのキャラが全員愛すべきキャラクター!
登場人物のキャラもこのドラマの大好きな要因の1つです!
「ノッキンオン・ロックドドア」次回は?
「ノッキンオン・ロックドドア」次回は
消えた女子高生!
倒理と氷雨にかつてない緊急事態!
コメント