神木隆之介主演のNHK連続テレビ小説『らんまん』の第8週「シロツメクサ」が放送されました。
大学の研究室の出入りを許された万太郎だが、大学でのよそ者扱いに落ち込む。
寿恵子の一言で万太郎が見つけた目標とは?
『らんまん』第8週「シロツメクサ」をネタバレありでどうぞ!
『らんまん』第8週「シロツメクサ」あらすじ
寿恵子、母に話す
西村寿恵子(浜辺美波)は叔母の笠崎みえ(宮澤エマ)が持ってきてくれた鹿鳴館での舞踏会のためのダンスを習うという話を受けたいと母・まつ(牧瀬里穂)に話す。
だが、やはり母は反対だ。
それでも喰らいつく寿恵子にまつは「お父っつぁんが何で亡くなったと思ってるの?」と言われて寿恵子は黙るしかなかった。
学生の苦労
東京大学の植物学教室に行けることが嬉しくて、研究室の鍵も開いてないうちから来てしまう槙野万太郎(神木隆之介)。
一方の学生は講義に論文に忙しい。
それに加えて、田邊彰久教授(要潤)の方針で教科書も論文も全て英語なため、英語の勉強もしなくてはならない。
二年生・藤丸次郎(前原瑞樹)は英語が苦手ですぐに胃が痛くなる。
学生としての勉強が忙しく、植物の採集にも行く時間がないと二年生の波多野泰久(前原滉)は万太郎に話した。
二年生の2人が田邊教授の講義を受けているのを見た万太郎は藤丸が教授からの問いに上手く答えられない姿を見た。
講義が終わった藤丸に万太郎は「東京の植物を教えてもらえないろうか?」と一緒に帰ろうと誘う。
だが、藤丸には「何でそんなことしなくちゃならないんですか?」と断られる。
「いいですよね。あなたは。宿題も試験も論文もない。好きなように来て、好きに勉強して、好きに帰るだけじゃないですか。しかも教授に気に入られてる。土佐繋がり?教授が繋がるべくして繋がったとか…凄いですね。」と万太郎に嫌味を言って藤丸は去って行った。
「槙野さんが悪いわけじゃないんです。でも僕たちもここに入るのは簡単じゃなかった。居続けるのも大変なんです。あなたとは違うんで。」と波多野も言った。
よそ者
万太郎は研究室で助教授の徳永政市(田中哲司)には挨拶しても無視され「よそ者」と言われる。
他の学生達も万太郎の存在を無視するかのようだ。
研究室に来た植物の絵を描く画工の野宮朔太郎(亀田佳明)に植物画を見せてもらえないかと頼むも「君、よそ者でしょ?」と断られてしまう。
薫風亭
万太郎は差配人の江口りん(安藤玉恵)を連れて、佑一郎と食事をした薫風亭に来ていた。
大学ではよそ者扱いで落ち込んでいる万太郎にりんは中学にも行っていない万太郎が大学に通うだなんて愉快だと言った。
万太郎達のテーブルに来たボーイは薫風亭で働き始めた井上竹雄(志尊淳)だ。
食事を始めると、りんが「仲間に入れないのかい?」と聞いてきた。
「そりゃ怖いよ。外から来た者は怖い。ましてや、玄関じゃなくて縁側から上がり込んだようなもの。長屋のみんなはドクダミ抜いたりして人となりが分かったけど、分からないものにとったら気味が悪いよ。」とりんは言った。
「気味悪かったですか?」と聞く万太郎に「気味悪かったよ。引っ越してきてすぐに保護紙だの枯草だの言って、あんな部屋でそれ見てニコニコしてるの。それ見て悪い人なんじゃない。変わった人なんだって。分かって良かった。」とりんは言った。
「分かって良かったですか?」と聞いた万太郎はフォークとナイフが上手く使えず竹雄から箸をもらい、肉にかぶりつきながら「良かった良かった。」と答えるりんを見て大笑いした。
竹雄の言葉
長屋に帰り、竹雄は綾(佐久間由衣)に自分の顔を描いた絵を送りたいと万太郎に描いてもらう。
竹雄の似顔絵を描きながら、「大学は植物の研究をする人が集まる憧れの場所。だけど淋しい。目の前に植物を愛する人達がいるのに話すこともできない。」と嘆く万太郎。
竹雄はそんなことで今更何を悩むことがあると言った。
「愛する人を裏切ることと植物の研究を天秤にかけて、ここに来た。峰屋を捨ててここに来た。
大学にいる人達は、きっと苦労して大学の門をくぐったんでしょう。
でも、捨ててきたものの重さなら、若も引けを取らないと思います。
覚悟を持って、ここにいる。
だったら相手がどうあろうと好きにしたらいい。」
と言った竹雄の言葉に万太郎は「そうじゃな。」と頷いた。
シロツメクサのお土産
次の日から万太郎は新たな気持ちでスタートした。
東京の植物を採集してきた万太郎は研究室に行く。
勉強をしている波多野と藤丸に今日見てきた東京の話をする万太郎。
藤丸にはシロツメクサを可愛がってるウサギにあげてくださいとお土産に渡した。
講義の時間になり、急ぐ藤丸は「槙野さん、ありがとうございます。」とシロツメクサのお礼を言って出て行った。
今日も来ていた画工の野宮は、万太郎と藤丸とのやりとりを見ていて「これでひとまず安泰」と言った野宮は教授の役に立つうちは、ここにいられると万太郎に教えた。
女の幸せ
みえが白梅堂を訪れ、店番をする寿恵子にこの前の話の返事を聞く。
まつが許さないことを話す寿恵子に自分の気持ちはどうなのか?とみえは聞く。
返事をしない寿恵子に「私が絶対玉の輿に乗せてあげる。」と張り切るみえ。
だが、寿恵子は知らない世界を見てみたいが、それが何で玉の輿だの男の人との話になるのか分からない。
そんな寿恵子に「それが女の幸せだからだよ。」とみえは言う。
みえが恋について寿恵子に話そうとすると、まつが来た。
あんまりうるさいと出入り禁止にすると言うまつに今日は客として来たとみえは言い、明日の朝、上生菓子50個を寿恵子に届けさせてほしいと頼んだ。
野宮の教え
画工の野宮は植物の絵を描きながらも植物のことは分からないと言った。
植物の絵を描くのは給金が入るからと野宮は言った。
万太郎は昨日、描いた似てない竹雄の似顔絵を見せる。
思わず吹き出してしまう野宮。
「わしが描けるのは植物だけです。」と万太郎がノートをパラパラめくっていると万太郎の植物画が見えた。
それを見た野宮は自分の描いた植物画を万太郎に見せてくれた。
野宮の絵は陰影がついていた。
それは西洋の描き方だと教えてくれた。
中学の教師をしていた野宮は学校に視察に来た田邊教授が飾ってある野宮の絵を気に入り引き抜かれたのだ。
野宮は絵を笑ったお詫びにと「この教室では植物を愛するより、もっと大事なことが1つある。」と言った野宮は「逆らってはいけませんよ。」と万太郎に教えた。
欠けている標本
藤丸は万太郎からもらったシロツメクサをウサギにあげていた。
田邊教授の植物採集は綿密で規模も大きいが、万太郎は毎日が植物採集だと藤丸と波多野は笑った。
万太郎はこの研究室では花も果実もついた検定に重要な要素を全て兼ね備えた物しか標本にしないと、講師の大窪(今野浩喜)から教えられる。
これは、田邊教授の意向で、日本で唯一の植物学教室なので標本も一級品でなければならない。
欠けている標本は後で捨てると聞いた万太郎は驚く。
完璧な標本でなければ検定もできないと言われた万太郎は「できます。」と言って一部しかない植物の名前をどんどん言っていく。
名前が分かる物は名前をつけて収蔵することを提案するが、「勝手なことをするな。」と大窪に怒られてしまう。
大窪が去ったあと、藤丸が名前をつけて収蔵するのはいいと思うと言い、万太郎は欠けた植物の名前を書いた。
政府の御役目
田邊教授は美しいものは完璧なものだという考え方だと教えられた。
外国の詩に出てくる言葉で、植物学で海外に留学していた田邊教授は政府の御役目として、詩の改良に取り組んでいるのだ。
そして、何より今の田邊教授の政府の御役目は鹿鳴館で何かと相談に呼ばれているのだと藤丸と波多野は万太郎に言った。
そんなに忙しい田邊教授だと植物学は誰がしているのは徳永助教授かと質問すると、何と徳永助教授はもともと法学部希望だったが英語ができずに進めなかった。
たまたま、田邊教授に声をかけられただけで、植物のことはよく分からないらしい。
田邊教授と違って居場所が研究室だけと徳永助教授は自分の居場所を守るため仕事は熱心だという。
母の好きな花
万太郎は帰りに白梅堂に寄る。
万太郎が来るのを待っていたと言った寿恵子は奥に行った。
待ってる間、寿恵子が自分の描いた牡丹の絵を飾ってくれてるのを見つけた。
戻ってきた寿恵子は新作の和菓子を持ってきた。
それは、文太が万太郎が描いた牡丹の絵を見て牡丹の葉を模した菓子だった。
菓子に感激した万太郎は色んな葉の絵を描いて寿恵子に見せる。
その中でも自分が1番好きな花と言って絵を描いてみせた。
その花の名はバイカオウレン。
元々はこの花の名前を知りたくて植物を調べるようになったと寿恵子に話す万太郎は幼いころに亡くなった母がこの花を好きだと言っていたことを思い出し切ない気持ちになる。
寿恵子の前だと話し過ぎてしまうと謝る万太郎に「槙野さんのお話面白いです。」と寿恵子は言った。
亡くなった母が好きだと言った万太郎に「こうして絵に描いてくれなかったら、こんなに可愛い花があることも知らなかった。」と寿恵子は言った。
寿恵子の言葉に何かを思いついた万太郎は寿恵子の手を取り「見つけた。」と言った。
万太郎が見つけたこと
万太郎が見つけたこととは
日本国中の植物を明らかにし、名付け親になり、絵と文で表す図鑑を作ること。
植物なんて無限にあるし、日本国中となったら気が遠くなると言う寿恵子に大変なことと言いつつ嬉しそうな万太郎。
一生を懸けてやることになると言う万太郎に驚く寿恵子。
「わしの一生の仕事、わしの植物学を今見つけました。」と万太郎は寿恵子のお陰と寿恵子の手を取りお礼を言った。
興奮した万太郎は寿恵子の手にある植物を描いたノートを置いたまま帰ってしまう。
寿恵子は万太郎のノートを見て、植物絵の上手さに感動する。
植物雑誌
万太郎は波多野と藤丸と長屋の住人・堀井丈之助(山脇辰哉)と牛鍋を囲む。
丈之助が万太郎の行動力を凄いと言い、波多野と藤丸は万太郎の働きを絶賛し、自分達も「これから自分達が日本の植物学を始めて行くんだ。」と思えるように変わったと話す。
丈之助は小説の改革をやりたいと話す。
藤丸はきのこなどの菌類全般をやりたいと話す。
波多野は植物のまだ見えない物全般をやりたいと話す。
それでも全ての植物の名前を明らかにしたいと言う万太郎の方が凄いと波多野は言った。
まだ、日本では植物の名付け親になった人がいないが、実際はどうやればいいんだろうか?と話す万太郎に「じゃあ作っちゃえよ。」と丈之助は言った。
丈之助の言葉で「植物学の雑誌!」と万太郎は目から鱗だった。
「丈之助さん天才!」と言った万太郎達は「みんながそれぞれ研究したもの自由にを発表する場ができたら最高!」と興奮した。
だが、冷静に考えてみると研究室の標本などを使うとなったら田邊教授の許しがいることに気がつく。
菓子を届けた寿恵子
その頃、田邊教授は政府高官の佐伯や薩摩の実業家・高藤(伊礼彼方)らと鹿鳴館について話していた。
そこに、みえの遣いと言い、寿恵子が白梅堂の菓子を届けにきた。
寿恵子を見た高藤の表情が変わった。
佐伯は寿恵子に舞踏練習会について聞いているか尋ねた。
聞いたと答えた寿恵子は「西洋の音楽は大変美しいことも。」と言い、田邊教授は満足そうな顔を浮かべた。
寿恵子が帰った後、佐伯は「舞踏練習会には芸者を集めようかと思っていましたが…」と言うと「いや、芸者に限らずとも…」と高藤が言い、田邊教授も賛同した。
幸運のシンボル
万太郎が藤丸にあげたシロツメクサを植えた波多野は1つだけ四葉が生えてきたと興奮した様子で研究室に入ってきた。
植物の不思議に盛り上がる万太郎達。
そこに田邊教授が入ってきた。
万太郎が作成中の欠けた標本を見た田邊教授は「この教室には不完全な標本は必要ない。」と言った。
植物は花や果実の時でなくても、美しいと言った万太郎は1枚の紙に発芽からの植物の一生を描いた絵を教授に見せた。
「植物の一生を一枚の紙に描いたのか?」と言った田邊はこの絵をもらっていいか万太郎に聞いた。
万太郎は「もちろん。」と答えた。
波多野が持ってきた四葉のシロツメクサを見た田邊は四葉は珍しくもないと言いつつ、外国では幸運のシンボルだと教えてくれた。
万太郎の絵を1人で見ていた田邊は「確かに神様は私に幸運をつかわせてくださった。」と言った。
【PR】「らんまん」の全話配信はU-NEXT
今なら31日間無料!
『らんまん』第8週「シロツメクサ」感想
神木隆之介のアドリブ
研究室の鍵を開けてくれる係の人物を演じていたのは小野まじめさん。
小野さんと言えばお笑い芸人クールポコですね。
そんなクールポコでの小野さんの決めゼリフと言えば「な~に~?やっちまったな。」で有名ですが、今回小野さんとのシーンで神木さんが「な~に~?」と言っていました。
あのセリフは神木さんのアドリブだそうで、小野さんも歴史ある朝ドラであのアドリブを入れてきた神木さんを自分のやりたいことを貫く人とおっしゃってました。
そして、この日の「あさイチ」の朝ドラ受けでは、しっかりと華丸大吉さんがクールポコのネタでいじってくれていました。
学生の気持ち
研究室の二年生の波多野と藤丸は大学生であるため、研究室のことをしながら講義や宿題などやることがたくさん。
入学するのも苦労して入ったんでしょう。
なので、植物の研究だけのために出入りして、それも教授に気に入られる万太郎にあんな風に言いたくなる気持ちも分かります。
でも、この2人も万太郎と同じく植物を愛するのは変わらず、万太郎の植物に対する思いや凄さを分かってくれて、とても仲良くなっていましたね。
孤独を感じる万太郎
研究室に出入りできるようになった万太郎ですが、よそ者だからと存在すら無視されているようでした。
波多野や藤丸のような気持になるのは分かりますが、徳永助教授をはじめとしたそれ以外の学生などはもうただの意地悪でした。
画工の野宮さんも最初は「よそ者でしょう。」と絵を見せることを拒否していましたが、画工だけあって万太郎の植物画に見入って自分の絵も見せてくれましたね。
ここにいるには逆らわないことと教えてくれた野宮は、もしかしたら自分も最初は万太郎と同じようなことがあったのかもしれませんね。
落ち込む万太郎に前を向ける言葉をくれたりんさんと竹雄も良かったですね。
この2人のおかげで、今までの自分らしく植物を通して、波多野と藤丸との距離を縮めることができましたね。
波多野や藤丸のように、植物を通して万太郎のことを分かってくれる人がこれからも出てきてくれますかね?
気に入られた寿恵子
舞踏会練習に寿恵子を参加させたい叔母のみえに頼まれ、菓子を届けた寿恵子。
実業家の高藤は寿恵子に一目ぼれしたようでした。
西洋の音楽を素敵と言った寿恵子を田邊教授も気に入ったようでした。
高藤は万太郎のライバルになりそうですが、まさかの田邊教授も?
寿恵子が舞踏会練習に行ったら、一波乱ありそうですね。
田邊教授はいい人?悪い人?
田邊教授は先週は万太郎の植物を勉強したいと言った思いを分かってくれて、研究室の出入りを許可してくれたいい人に見えました。
ですが、今週は美しいもの以外認めないと言ったり、先週のイメージとは違い、ちょっと悪い人に見えました。
そして、万太郎が植物の一生を描いた絵を見つめていた田邊教授は外で鳴る雷鳴もあいまって、何か良からぬことを考えていそうでした。
万太郎の絵か万太郎自身を何かに利用しようと考えているのでしょうか?
ボーイ竹雄
今週は何といっても竹雄の洋服姿!
ボーイとして働き始めた竹雄。
りんさんは「竹ちゃん、体の半分が足だよ。」と洋服姿の竹雄に驚いていましたね。
そして、ボーイ竹雄は店でも女性に大人気なようでした。
女性客が竹雄がホールに出てくるとキャーキャー言っていました。
竹雄のボーイ姿、また見たいですね。
『らんまん』次回は?
『らんまん』第9週は「ヒルムシロ」
万太郎は植物学雑誌のことについて田邊教授に話す!
寿恵子は舞踏会練習へ参加!
一方、峰屋では…?
『らんまん』第9週「ヒルムシロ」お楽しみに!
コメント