『それってパクリじゃないですか?』第9話が放送されました。
カメレオンティーの発売が近づく中でイラストの無断使用で月夜野が炎上!
そして、カメレオンティーの技術の特許件侵害の警告が…
特許を申請しなかった北脇の賭けは負けだったのか?
『それってパクリじゃないですか?』第9話をネタバレありでどうぞ!
『それってパクリじゃないですか?』第9話あらすじ
【PR】原作小説はこちら
それってパクリじゃないですか? 〜新米知的財産部員のお仕事〜 (集英社オレンジ文庫) [ 奥乃 桜子 ] 価格:649円 |
月夜野の炎上
ムーンナイトプロジェクトの目玉商品・カメレオンティーの発売が近づいていた。
PR販促イベントには、人気イラストレーターのハナモ(山崎静代)が月夜野のために描いてくれた月夜ウサギを使うことにした。
すると、ハナモが前に月夜野ドリンクに描いたイラストを断りもなしに勝手に使われたとSNSに投稿したのだ。
おかげで、月夜野ドリンクは炎上していた。
だが、月夜ウサギを描いてもらった時に、著作権はハナモにあるもの、イラストは月夜野が使ってもいいという契約を結んでいたのだ。
「先方が契約書をちゃんと読めてないゆえの完全なる勘違い。」と北脇雅美(重岡大毅)は言った。
だが、今の時点では世間では完全に月夜野が悪いと思われている。
PRイベントも迫る中、イベントまでに月夜野に落ち度はないと納得させた上で、ハナモに投稿を撤回してもらうしかなかった。
炎上だがバズっているので、上手く説得できれば無料で宣伝を打てたと考えられることから、北脇は「ピンチはチャンスです。」と言った。
ハナモ襲来!
藤崎亜季(芳根京子)はハナモのファンだから、胸が痛いと北脇に告げると、ハナモの説得は亜季が適任と任せられた。
来週、ハナモと会う約束ができたが、ハナモは無性に腹が立つと投稿し、月夜野に乗り込んできた。
ハナモがもう着くという頃、熊井部長(野間口徹)から電話が入った北脇は席を外すと言い出て行った。
亜季1人でハナモに対応しなくてはならなくなった。
亜季はハナモに契約書を見てもらったが「契約上は何も問題ないって言いたいんですね?」とハナモに言われる。
「ネットではみんな私は悪くないって言ってました。」と言うハナモに「ハナモさんを心配されて、お気持ちを汲まれたんだと思います。」と亜季が言うと「要するに契約書を読み間違えた私のせいってわけですね?分かりました私が悪かったです。大事なイラストひとつ守れなかった私がバカでした。」とハナモは更に態度を硬化させた。
とにかく自分のイラストを使うのをやめてほしいと言うハナモは信用できないから月夜野ドリンクとは仕事はできないとまで言った。
「私たちはハナモさんのイラストが好きなんです。」と亜季は言うが「嘘ですよね?私のイラストが人気で客が呼べるから言ってるだけですよね?」とハナモは言った。
「著作権を奪われるのってどんな気持ちか分かりますか?せっかく頑張って描いたのに私のものじゃなくなるです!」と訴えるハナモに「著作権はハナモさんのものなんです。」と亜季は言うが、ハナモは「もう結構です。」と帰ろうとする。
決着
帰ろうとするハナモの腕を掴んだ亜季はハナモのイラスト好きで力を借りたいからお願いしたいと訴えた。
自分もイラストを描くといった亜季はイラストを奪われる気持ちは分かると話し、「私たちは敵ではなく、味方です。私はハナモさんの頑張りも守りたいです。守ります。だから信じてもらえませんか?」とハナモに言った。
ハナモは亜季のイラストを見せてほしいとスケッチブックを出した。
亜季は北脇をモデルにしたハリネズミのキャラクターを描いてハナモに見せた。
それを見たハナモは亜季のイラストの隣に月夜ウサギを描き、吹き出しで「仕方ねーな。今回は許してやるよ。」と添えてくれた。
ハナモは帰り際、亜季のイラストをネットに上げてもいいかと聞き、亜季も了承した。
駅まで送る車中でハナモは今回の件は自分が契約書の内容を誤解していたのであり、月夜ウサギをこれからも使ってもらうことになった。と投稿し、前の投稿も削除した上にカメレオンティーの宣伝までしてくれた。
大ピンチ!
ハナモの件が解決したところに、又坂市代(ともさかりえ)が来た。
又坂の様子に何があったのかと亜季が聞くと、又坂は警告書を見せ「カメレオンティーが発売中止になるかもしれない。」と言った。
社長室では増田社長(赤井英和)に熊井部長が説明をしていた。
カメレオンティーに使われている特許がハッピースマイルの技術を侵害しているという警告書が届いた。
その特許はつい先日登録されたばかりの特許で、開発部の高梨部長(常盤貴子)が確認したところ、確かにカメレオンティーの技術と同じ原理のものだった。
ハッピースマイルのカメレオンティーと同じお茶の色と味が変えある技術を発明してたということ。
相手の要求は特許権侵害につき、カメレオンティーの発売を中止するか、発売するのであれば途方もないライセンス料を支払うということ。
カメレオンティーを発売できないという事態に増田社長は北脇にどうにかならないのかと詰め寄った。
特許は…
又坂から事情を聞かされた開発部のみんなと営業部の松尾(髙橋努)はハッピースマイルが特許を出願した時には、月夜野はとっくにカメレオンティーを開発していたはず。と訴えるが、又坂がカメレオンティーの技術は特許出願をしていなかったことを話した。
特許出願をしていれば、うちの権利になっていたはず…月夜野にとって何より大事な発明だったのになぜ特許出願しなかったのかと詰め寄る開発部の土居や窪地(豊田裕大)に「私の判断です。」と社長室から戻った北脇が言った。
何より大事なものだから、出願しないという戦略を取ったと言う北脇に結果的にハッピースマイルに先を越された…北脇のせいだと言う開発部。
熊井部長は最終的にその戦略を承認したのは自分であり責任は自分にある。と言った。
松尾は北脇なら解決策を用意してるはず。というが北脇は答えられない。
賭けに負けた
亜季は前に別の誰かがカメレオンティーと同じような発明をし、特許出願をしたら、月夜野は心臓を人質に取られたに等しい。だからこれは賭けだ。と北脇が言っていたことを思い出し、北脇の姿を探す。
屋上にいた北脇は「負けた。僕は賭けに負けたんだ。」と亜季に言った。
亜季と北脇が戻ると、熊井部長が「社長にはイベントまでに対抗策を検討すると話しておきました。」と言った。
高梨部長は「いつもの強気な北脇さんはどこ行ったんです?お願いしますね。」と言い、「開発部長さんにお願いされてんのよ。やってやんないと。」と又坂には言われた。
亜季も「頑張りましょう!私たち知財部で。」と言い、北脇は表情を引き締めた。
対抗策
熊井部長は対抗策として、まずは相手の特許を無効にするための先行文献を探すこととした。
それと並行して先使用権を主張できないかを調査する。
先使用権とは特許が先に出願された場合でも、それよりも先に実施の準備をしていたという証拠があれば権利を主張できる。
カメレオンティーを実際に売り出そうとしていたという、研究メモやメールが残っていれば証拠になる。
亜季は開発部に協力を頼んだ。
営業の松尾と総務部の五木(渡辺大知)は知財部が今頑張ってくれているとイベントの準備を進めていた。
北脇の涙
イベントまであと2日だが、先行文献探しは厳しかった。
そもそも、北脇は事前に先行文献に関して調査をし、その上で特許出願をしない判断をしていたため、先行文献が見つかる可能性は低かった。
ハッピースマイルの特許を覆す探すしかないが、その可能性は0に近い。
それを1番分かっているのは北脇だろうと又坂は言った。
イベントまであと1日となり、亜季は北坂が先行文献探しのために連日通っている国会図書館へ行った。
図書館の閉館にアナウンスを聞いた亜季は、北脇を探すと図書館の外で北脇は1人で涙を流しており、亜季は声をかけられなかった。
月夜野を去る
結局、イベントまでに特許を覆せる証拠は見つからず、カメレオンティーの発売イベントは中止となった。
熊井部長は亜季に親会社から連絡があり、今回の件を重くみた親会社は北脇の出向を解くと言ってきたと話した。
北脇は親会社へ戻ることとなった。
月夜野を去る北脇は社員の前で「今回の件は全て私の責任です。みなさんの期待を裏切り、本当に申し訳ありませんでした。」と頭を下げた。
亜季はゆみ(福地桃子)のお店でいつも助けてもらっていたのに、北脇のピンチに何もできず助けられなかったと涙を流した。
ゆみは「もうおしまい?もう試合終わちゃったの?」と亜季に言った。
気になること
高梨部長が亜季と熊井部長に気になることがあると話した。
今までも他社の商品や特許に関してチェックはしていたが、ハッピースマイルはこれまで、色や味が変わるような技術に関しては何も取り扱っていなかった。
それがここに来て、急にお茶の色や味が変わる発明をした。
あの技術に一足飛びにたどり着けるのが信じられなかった。
なので発明者の者に篠山瑞生が今までにどういう発明をしたのか調べたところ、主に果汁飲料系の研究を扱っており、お茶の開発は1つもなかった。
今まで、違う分野を扱っていた人が急にお茶の開発を手掛けて大発明をしたのはどういうことなんだろうと気になっていた。
情報が漏れた?
高梨の話を開発部にしたところ、全く同じ発明をしたことは柚木(朝倉あき)も気になっていたようだ。
土居は開発情報の漏洩を疑った。
以前、ハッピースマイルから引き抜きにあった窪地を疑う柚木と土居に窪地は必死で否定した。
調整
松尾が熊井部長にハッピースマイルから再警告があったことを知らせに来た。
熊井部長が確認したところ、発売イベントは中止にしたものの発売スケジュールは白紙にしたくないと社長が言っているのだ。
どうしても、カメレオンティーを売りたいと社長は裁判も辞さない構えだ。
常務(相島一之)は熊井部長にハッピースマイルに連絡を取り、事態を収めるように上手く調整するように頼んだ。
亜季もどうにかならないのかと熊井部長に言うが「世の中にはどうやったって仕方のないことがあります。」と言い「引く時に引く。それがビジネスのやり方。調整というものです。」とハッピースマイルの知財部へ向かった。
ハッピースマイルと対峙
ハッピースマイルの弁理士・田所(田辺誠一)と知財部・堀口(橋本淳)と会った亜季と熊井部長はカメレオンティーがまだ販売店に納品されていることを指摘され、警告を完全無視していると言われた。
熊井は社内がバタついて、連絡の行き違いと説明し、カメレオンティーの販売は中止するんですね?との問いに「はい。」と答えた。
田所は増田社長がごねてるのだと思ったと言い、堀口は増田社長のワンマンぶりは有名と言った。
亜季は今回の件で、カメレオンティーに関する他の特許は月夜野が取得していたため、月夜野もハッピースマイルも両方商品を発売できないことにハッピースマイルも苦しいだろうと言うが、田所には「こちらは全く。」と言われる。
「商品化できないことは残念だが、この特許のおかげで他社のプロジェクトを潰せたわけですから。」と堀口は口にした。
亜季は、何より大事なのはものづくりで、知財はそれをサポートするための重要なツールだと言っていたじゃないかとそんな特許の使い方は…と田所に訴えた。
田所は確かに1番大事なのはものづくり。だが、ものづくりにはお金が必要。そのお金を得るためのマネーゲームに勝つために特許を使うことは矛盾していない。と言った。
これも知財の仕事のひとつと、出願すべき特許を出願しないなんて愚の骨頂…と言い、あれは北脇の判断だったのではないかと聞き、大間違いでしたね。と笑った。
なるほどじゃない!
そして、田所は熊井に「出来の悪い上司と部下で大変ですね。今日も調整に来られて…しかし、その調整のおかげで今回はお互い波風立てずに収めることができた。それが正しいビジネスのあり方ですよ。」は言った。
それを聞いた熊井部長は「正しいビジネス…なるほど。」と呟いた。
改めて堀口が月夜野ドリンクはカメレオンティーの発売と営業活動を完全に中止するということでよろしいですね?と確認し、田所が熊井に握手を求めた。
熊井は手を差し出したが、止め「正しいビジネスのあり方…なるほど、なるほどなるほど…じゃない!」と言い田所の前に出した手を引いた。
「なるほどなんかじゃない!」と田所へ向き直り
ここへ来る前、弊社の社長はこう言いました。
「みんなが苦労して作った商品、それをたくさんの人に飲んでほしい。願いはそれだけだ。」と。
実に単純です。
ビジネス戦略のかけらもございません。
ですが、私はその社長んの思いに賛同します。
ものづくりとは、ものづくりに携わる人間とは、そうあるべきだと私は思っています。
その無理を調整するのが私に託された仕事です。
月夜野にはそんな社長と同じ思いを持つ者がたくさん集まっています。
そして、北脇はそんな思いを全力で守ろうとしてくれた。
彼が下した判断は最善の策だったと私は今も信じています。
社員全員の商品に懸けた願いをむげにしたくありません。
そう言った熊井は「申し訳ありませんが、発売中止の件は持ち帰らせてください。」と田所に言った。
「侵害訴訟になりますよ。」と言った堀口には「どうぞご勝手に!」と一喝し「月夜野ドリンクは受けて立ちますよ。」と宣言し部屋を出て行った。
電話で報告した熊井に社長は「よう言った。裁判に勝てばいいことや。」と言った。
発明者の正体
急いで会社に戻った熊井を追いかけようとした亜季はハッピースマイルに入ってきた女性を見た。
それは五木の彼女でサーちゃんと呼ばれていた女性(秋元真夏)だった。
亜季はハッピースマイルの特許出願の発明者の氏名を見て「篠山瑞生(シノヤマミズオ)じゃなくて、ササヤマミズキ?」と呟いた。
入館証を忘れた彼女は受付で自分の名をササヤマミズキと名乗った。
【PR】全話配信はこちら
『それってパクリじゃないですか?』第9話感想
今までの集大成⁉
今回は、一大プロジェクトの目玉商品が発売中止の大ピンチとあって、今までの知財に関する用語がたくさん出てきました。
ライセンス料の支払い…先行文献…クロスライセンス…調整など集大成のようでした。
北脇さ~ん
自分がノウハウを社内機密にすると判断する賭けに出たのに、賭けに負けた北脇。
イベント前に特許をひっくり返すことができずに北脇が流した涙が印象的でした。
本社に戻った北脇は戻ってきてくれる?
発明者を知った亜季は北脇のところへ向かったのでしょうか?
なるほどじゃない熊井部長
いつもは何でも「なるほど」の熊井部長が「なるほどじゃない!」とハッピースマイルに啖呵を切りました。
特許をライバル社のプロジェクトをつぶすために使うような人たちに社長をワンマンと言われ、北脇の判断も間違っていると言われて我慢ならなかったんでしょう。
月夜野のみんなの思いを代弁してくれた熊井部長はカッコよかったです!
どうにもならないことがある。引く時に引くのが調整と亜季に言っていたのが完全にフラグになってました。
それでも、部屋を出た後に「やっちまった~。」みたいになってるのも熊井部長らしかったです。
発明者がアノ人って…
ハッピースマイルが申請したカメレオンティーと同じ技術の発明者が、総務の五木の彼女だと分かりました。
ということは、五木から月夜野の情報が漏れていた?
五木が漏らしたのか、彼女が五木を利用したのか?
次回の最終回での決着への重要なポイントになるようです。
『それってパクリじゃないですか?』次回は?
『それってパクリじゃないですか?』次回は最終回!
カメレオンティーの技術を賭けて裁判に挑む北脇!
果たして月夜野の運命は?
コメント