『それってパクリじゃないですか?』最終回が放送されました。
ハッピースマイルの特許の発明者は五木の彼女だった。
それを知った亜季は北脇のもとへ走った!
汗と涙の結晶を守り抜き、カメレオンティーは発売することはできるのか?
『それってパクリじゃないですか?』最終回をネタバレありでどうぞ!
『それってパクリじゃないですか?』最終回あらすじ
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冒認出願?
ハッピースマイルがカメレオンティーの技術と同じ発明を特許出願した件で、発明者が総務部の五木(渡辺大知)の彼女・篠山瑞生(秋元真夏)と知った藤崎亜季(芳根京子)は本社に戻った弁理士の北脇雅美(重岡大毅)の元へ走った。
北脇は合わせる顔がないと言い、話を聞こうとしないが「あの発明を取り戻せるかもしれない。」と亜季は言った。
誰にも聞かれてはいけないと北脇を自分の部屋へ連れてきた亜季は、カメレオンティーの発明が漏れて、ハッピースマイルはその発明をかすめ取った冒認出願ではないかと話す。
冒認出願の証拠はまだないが、ハッピースマイルの特許の発明が五木の彼女だと亜季は言った。
ある時、五木が何らかの方法でカメレオンティーの開発情報を手に入れ、それをハッピースマイルの開発部員である恋人に渡したという疑惑が出てくる。
そうなれば明らかな情報漏洩だが、北脇は弁理士の又坂(ともさかりえ)と知財部の熊井部長(野間口徹)のだけは報告し、他の人にはハッキリとした情報が出るまで言わない方がいいと言った。
北脇の汗と涙の結晶
北脇は付き合いの長い五木を追い詰めることになるがいいのかと亜季のことを心配したが、亜季はカメレオンティーが発売できるなら…と言った。
それに亜季はアノ時の北脇の判断が間違ってなかったことも証明できると言った。
「北脇さんの汗と涙の結晶は私が守ります。北脇さんのあの判断は汗と涙の結晶だと私は思ってます。」と亜季は言った。
裁判
ハッピースマイルとは裁判することが決まった。
北脇はこの裁判に協力を申し出て、親会社の方からも今回の裁判だけは特別と許可も得ていた。
特許に関する裁判では弁理士が法廷に立てる。
だが、裁判まで時間がなかったため、証拠などが全然揃えられておらず、勝てる見込みは0に等しかった。
ハッピースマイルの弁理士は田所(田辺誠一)だった。
ヘリクツ王子の北脇も田所にヘリクツで返されてしまい、裁判は劣勢だった。
冒認出願の証拠を探すしかないと亜季と熊井はそちらを、北脇と又坂は次の口頭弁論に向けての準備をすることとなった。
証拠探し
熊井は文書管理システムのアクセス許可を取り、社員のメールのやり取りを閲覧できるようになったと亜季に報告。
亜季は五木と開発部のみんながランチに出たあと、開発部のコピーなどする複合機を調べようとした。
そこに開発部の高梨部長(常盤貴子)が来て、「その複合機なら私の方でも調べてみた。開発部以外の人が使った形跡はない。」と亜季に言った。
「月夜野に犯人なんていないって確かめたい。」と言う高梨の言葉に「やる以上は徹底的に調べます。」と亜季は言った。
すると、高梨は親会社が知財部を設置する時に各フロアに設置するように言った監視カメラがあると言った。
調べるには相当な量になると思うけど…と高梨は監視カメラのデータを亜季に渡した。
篠山の様子
北脇はハッピースマイルの発明者にも話を聞きたいと篠山を証人として出廷するように要望を出していた。
その要望にすんなり応じたことで、亜季はハッピースマイルは情報漏洩による発明と知らないのではないかと北脇も一理あると今日の裁判で探ってみることにすると言った。
証言台に立った篠山に北脇が質問をする。
篠山は月夜野の開発部が5年もの歳月をかけて行ってきた検証を1か月でやったと言うのだ。
それに納得のいかない亜季も身を乗り出しそうになるのを熊井に止められる。
月夜野の開発部員は幾度となくトライアンドエラーを繰り返し、何年もかけて、やっとの思いで見つけた組み合わせだと北脇は篠山に言った。
証言台の篠山は明らかに動揺していた。
だが、田所に特許権侵害を否定できるだけのものではなく、時間を引き延ばしているだけと言われてしまう。
裁判長にも次の口頭弁論までに明確で有効な反論を用意できなければ侵害の審理を終結すると言われてしまう。
篠山の様子からも冒認出願であることは間違いなさそうなのに、次までに反論材料を見つけられなかったら…もう後がなくなった。
篠山についての情報
販売店からはカメレオンティーの返品が相次いでいて、開発部員たちは苦労して作ったものが誰にも飲んでもらえないんじゃないかと心配していた。
亜季はハッピースマイルの開発部員で大学の同級生・青木にゆみ(福地桃子)のカフェで会っていた。
篠山は優秀な開発部員だが、その分特許のノルマをたくさん課せられていて大変そうだった。
ハッピースマイルの開発部の中でも、篠山が違う分野でいきなりあんな大発明をしたことを不思議がっていた。
そんな話を青木は亜季に話した。
青木が帰ったあと、ゆみに篠山が最近店に来ているかと聞くと最近来ていないし、あの2人は別れたかも…とゆみは言う。
篠山はゆみに「私も人に喜んでもらえるものを作りたかっただけなんだけどなあ。」と話していたところ、五木が篠山を連れて店を出て行った。
「さすがにこれ以上、黙っているわけにはいかないだろ。」と五木が言うと「でも、私たちおしまいになっちゃうよ。」と篠山が言った会話をゆみは聞いていたのだ。
亜季は篠山は五木からもらった開発情報を基にあくまで参考にするために実験を行っていた。それがたまたま上司に見つかり、特許出願をすることになったのではないかと北脇に話した。
それでも、亜季は五木がそんなことをするのかと確信が持てずにいた。
北脇は知財部で色んな経験をし、自分なりの答えを出してきた亜季のことを信じると言った。
そして、北脇は亜季に1つの提案をした。
作戦
亜季はみんなが退社後、熊井に電話をかけ冒認出願の証拠になる資料を預かったと話し、その手には封筒を持っていた。
電話を切ったあと、亜季は封筒を机に置いたまま、他の電話にでるため席を外した。
すると、まだ社内にいた五木が亜季の机の封筒に手を伸ばした。
中身を見ると、それは全然関係ないチラシだった。
五木の後ろには亜季が立っていた。
言い訳をしようとする五木に「さーちゃん。五木さんの彼女。ハッピースマイルの篠山瑞生さんだったんですね。その人のためですか?月夜野の開発情報を盗んだのは?」と亜季は聞く。
五木の言い分
篠山は大学の後輩で憧れのハッピースマイルに入社が決まり喜んでいたが、ノルマがきつくてつらそうだった。
自分は開発部などとは違い、形になるような仕事をしていないから、自分は役に立たない人間なんじゃないかと思っていた。
だから、自分がしたことを誰かが喜んでくれることが嬉しかった。誰かの役に立つことが…
そう話す五木に「それで開発情報を盗んだんですか?彼女のために?」と亜季が聞くと「彼女を…守りたかった。」と五木は答える。
「月夜野のことは?この発明がみんなの汗と涙の結晶だってこと、五木さんは分かっているはずです!」と亜季は五木に問いただす。
「五木さん、守るもの間違ってませんか?証言してください。今度の口頭弁論で開発情報を盗み出したことを。そうすれば、みんなの大事なものを取り戻すことができます。守るべきものを守ることができるんです。」
亜季は涙を浮かべ、五木に頼んだ。
五木には篠山から着信があり、篠山の顔を思い浮かべた五木は「ごめん。俺はいい人じゃない。ずるい人間なんだ。悪いけど証言はできない。」と言って、走って行った。
期限間近
亜季が北脇に電話で報告をした。
熊井部長が五木の件を社長と高梨部長に話した。
五木からは熊井が話を聞いてるが、肝心なことは何も言わないようだ。
亜季は篠山にもう一度話を聞けないかと言うが、ハッピースマイルもあの発明が情報漏洩によるものだと気付いたようで、篠山は今後一切出廷しないと連絡してきたと北脇は言った。
篠山からも話は聞けなくなり、次の口頭弁論の証拠提出期限が3日後に迫っていた。
それまでに何も見つからなければ訴訟に負けてしまう。
亜季と北脇は諦めずに証拠探しと打開策を見つけることを誓った。
亜季と北脇、それぞれの想い
証拠探しをする亜季は高梨に北脇のことを最初の印象は最悪だと思ったが今は「いい上司に出会えたなあ。」と思って感謝していると話した。
打開策を見つける北脇は又坂に亜季のことを最初は部下になるなんて嫌だったけど今は「いい部下に出会えたと思っている。」と話した。
「もし努力が実らず試合に負けたとしても、私は北脇さんの味方でいたい。そう思います。」と亜季は言った。
証拠
亜季は開発部の柚木(朝倉あき)と窪地(豊田裕大)がカメレオンティーの仕上げの時に仲が悪かったという話を聞き、窪地にその時はどこでコピーをしていたかを聞いた。
窪地はフロアのコピー機を使っていたと言い、亜季はフロアの複合機の試用履歴を調べた。
窪地のパソコンからカメレオンティーの試作レシピNo.222が送られて1部印刷されたあとに、同じものがもう1部印刷されていた。
亜季は、もう1部が印刷された時間の監視カメラの映像で五木がコピーをした姿を見つけた。
亜季は北脇に電話をかけ「証拠見つけました。」と報告し、北脇は「よくやった。」と亜季を褒めた。
五木も亜季の見つけた証拠を見せると、情報漏洩を認めた。
五木が話す経緯
五木は社長室で事の経緯を報告することに。
亜季も立ち会う予定だったが、北脇が大事な書類を忘れてきたからと亜季に取りに行かせた。
五木は経緯を話し始めた。
篠山からは特許のノルマが厳しいと悩みを聞かされていた。
何とかしてあげたいと思っていた時に、たまたまカメレオンティーのレシピを窪地がコピーしているところを目撃。
データのほんの一部を拝借するぐらいなら問題ないと思っていた。
だが、後からとんでもないことをしたと気が付き、篠山にデータを破棄するように言ったが、データの検証中に上司に見つかり、あっという間に特許出願されてしまった。
気が付いた時には、どうしようもなくなっていた。
そう言って、五木は謝罪した。
北脇からの手紙
亜季が北脇から頼まれた書類を取りに来ると、そこに置いてあったのは北脇から亜季に宛てた手紙だった。
そこには、五木を追い込んだと気に病んでいるだろうが、君は正しかった、何も悪くない。
五木に悪気がなかったとしても、許す必要はない。
責任を取らなければならないのは五木であって、亜季はむしろ五木を助けた。
お人好しの亜季は納得いかないかもしれない。
だったら、亜季が証拠を見つけたことで、みんなの努力は守られ、月夜野ドリンクは救われた。
そして、北脇自身も救われた。
こう記してあった北脇かからの手紙を読んだ亜季は涙を流した。
和解
ハッピースマイルの田所と知財部の堀口(橋本淳)が月夜野に来た。
月夜野からの連絡で篠山本人に確認したところ篠山も情報漏洩からの発明だったことを認めたと田所たちは話す。
北脇はお互いの社員が起こしたことから、和解という形で収めるべきと提案。
熊井は侵害訴訟を取り下げ、お茶の色と味が変わるハッピースマイルの特許を月夜野に無償譲渡してもらうことを打診。
「それでどうか?」と聞く増田社長(赤井英和)に「その方向で検討します。」と田所は答えた。
カメレオンティーの発売
カメレオンティーは無事に発売され、売れ行きも好調だった。
だが、月夜野ドリンクに北脇の姿はなかった。
特許庁から帰った亜季に熊井から電話が来て「本日付けで親会社から知財部へ出向してくる人が、もうすぐ来るのでお迎えに行ってもらえますか?」と言った。
亜季の目の前に現れたのは北脇だった。
再び月夜野の知財部に来た北脇をみんなは歓迎した。
熊井部長と営業部の松尾(高橋努)が歓迎会に誘うと「食べましょう。釜めし。」と北脇は答えた。
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『それってパクリじゃないですか?』最終回感想
五木さん…
前回、五木の彼女が特許の発明者だと分かり、五木が特許のノルマに苦しむ彼女のために情報漏洩したことが判明しました。
五木さん今までいい人だったから、情報漏洩なんてしていないと願ったんですが…
亜季の言った通り、守るものを間違えましたね。
亜季と北脇の関係
最終回らしく、亜季も北脇も今は知財部としてお互いを認め合っているところが見られました。
最初の関係から考えると、信じられないくらいのいい上司と部下の関係。
北脇が亜季に厳しくしていたのは、それで心が折れてしまうようなら知財部には向いていないから。
それでも亜季は折れずに、知財のことを勉強し、自分なりのやり方で問題を解決してきた。
そんな亜季の姿には北脇も大いに刺激をもらっていて、亜季のやり方は個性と認めていました。
五木を追い込んだと自分を責めてるであろう亜季に手紙まで書いて、五木の説明にも立ち会わせないようにしたんでしょうね。
北脇の言う通り、亜季の見つけた証拠は月夜野を救ったんだから!
最後に
北脇が月夜野に戻ってきて、亜季も嬉しそうでしたが、他のみんなも嬉しそうでした。
初めて北脇が来た時に歓迎会として誘って断られた釜めしも、やっと一緒に食べられました。
(これも伏線回収のひとつ?)
そして、すごい熊井たちがお勧めの美味しい釜めしって、ゆみの実家の釜めしだったんですね。
届けにきたゆみが開発部の土居にアプローチをかけた最後には笑ってしまいました。
途中過去の因縁からぶつかっていた高梨部長と又坂さんも釜めしを食べながら、次の商品の相談を仲良さそうにしていた最後も印象的でした。
カメレオンティーも無事に発売できて、ハッピーエンドでした。
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