『ペンディングトレイン』第3話が放送されました。
今回は、あの田中がまた騒動を起こす!
水の次は食料を探しに!
そんな中で起こる紗枝の体調の変化。
この状況に頑張る理由を見出せない人も!
『ペンディングトレイン』第3話をネタバレありでどうぞ!
『ペンディングトレイン』第3話あらすじ
謎の人影
田中弥一(杉本哲太)は森の中で用を足していると、怪しい人影に気づいた。
逃げるその人物を必死に追いかける。
田中はみんなのところへ戻ったと思うと、萱島直哉(山田裕貴)の荷物を勝手に持って追いかけて行った。
それは美容師の直哉の商売道具、ハサミなどのセットだった。
直哉も自分の荷物を持ち出されたことに気づいて田中を追いかけるが見つからない。
田中は怪しい人影を追ったが、途中でつまづいて見失ってしまった上に直哉の荷物をなくしてしまう。
戻ってきた田中は直哉になくさなかったハサミを1本だけ返す。
だが、直哉は田中を殴り飛ばす。
荷物を取られたことに怒る直哉だが、「誰かいたんだよ。怪しい人影が。だから刃物を…」と田中は言った。
その言葉に寺崎佳代子(松雪泰子)は「誰かが助けに来たんですか?」と田中に詰め寄る。
寺崎を落ち着かせた白浜優斗(赤楚衛二)は田中に事情を聞こうとする。
人がいるなんて田中の嘘だと思っている直哉は田中に「出てけよ。」と言い優斗には「おまえはどこまで甘えんだよ。」と言った。
雨
そんな時、雨が降ってきた。
恵みの雨だと、みんなは喜ぶが田中は1人森の中に入っていった。
そんな田中を優斗は追いかけてきた。
改めて話を聞こうとする優斗に田中は「もう、いいよ。俺はあの電車を降りることに決めた。ここで暮らす。」と木の根元に座った。
優斗は直哉と畑野紗枝(上白石萌歌)の元に行き田中が電車を降りると言っていることを伝えた。
「僕は誰かを追い出したりするのは嫌だ。」と優斗は言うが「ヤバいやつには出てってもらう。」と直哉は譲らない。
こんなことをしていたら、この先もトラブルになると言う優斗に「だから許せって?あれは俺にとって…」と言いかけた直哉はその場から去って行った。
寺崎は車内から雨が降る様子を見て、夫と娘と歩きながら娘が傘を差していた姿を思い出していた。
少しづつ全員で分けている食料でさえ、寺崎は食べず、他の乗客も寺崎のことを心配する。
動け
雨が上がり、優斗は洗濯や体を洗うのは雨水を貯めたものを利用し、飲み水は水場に分担して順番に取りに行くことを提案。
だが、今度は食料の心配が出てきた。
優斗は「何としてでも食べる物を見つけましょう。」と言った。
中年の女性たちがそれを聞いて「若い人がいてくれて助かったわ。」と言った。
すると直哉が「いつも誰かが何とかしてくれると思うなよ。自分の食べるものくらい自分で見つけてこいよ。」と言い外国人観光客にも「観光客は終わりだ。」と言った。
直哉は全員に「役に立たない。動かない。食べられない。そういう奴から死んでくぞ。それが嫌なら動け!働け!」と言って森の中へ入って行った。
直哉の思い
森の中を歩きながら直哉は15歳の時に幼い弟を残して母親が出て行った時のことを思い出していた。
暴力的な父から弟を守り、必死になって弟を育ててきた。
そのなかで取った美容師の免許。
美容師として働き出すと、少しづつグレテいく弟に「これだけ支えてもらって何甘えてんだよ、。」と心のどこかで思っていた。
そして、弟は捕まった。
そんな直哉の思いも弟に伝えることは、もうできない。
倒れる
乗客のみんなは森に食料を探しに出ていた。
農業大学の大学院生・加藤祥大(井之脇海)に拾った植物が食べられるものかどうか聞きながら食料を確保していく。
その後、渡部玲奈(古川琴音)と2人で食料を探していた紗枝。
玲奈は紗枝に直哉と優斗のどっち狙い?と聞き、拾った木の実を出し、紗枝はそれを1粒食べた。
そして、玲奈が聞いてもいないモテ自慢を1人で話していると、紗枝の呼吸が荒くなり苦しみ出した。
玲奈は焦り、大声で人を呼ぶ。
その声が直哉のもとに届いた。
直哉は声の方に走る。
助けに来た直哉に玲奈は木の実を見せ「これ食べたら急に!」と言い直哉は苦しんでいる紗枝に吐き出すように言った。
そこに優斗も来て、紗枝の姿勢を楽にしてから木の実を吐き出させた。
直哉が物音がする方を見てみると田中が木の陰からこちらを見ていた。
協力
紗枝は車内で無事に目を覚ました。
立花弘子(大西礼芳)が外にいたみんなに紗枝が目を覚ましたことを伝え、みんなは喜ぶ。
外では、乗客たちが協力して竹を割ったりロープを作ったりしていた。
みんなが協力する姿を眺めながら1人で何かを作っている江口和真(日向亘)に声をかけた直哉。
ブラシの代わりになるものを作って直哉に「すげ~。頭いいじゃん。」と声をかけられた和真には笑みがこぼれた。
みんなが協力する姿を嬉しそうに見た優斗は直哉に「萱島さんのおかげだよ。」と言い、発破をかけてくれたことにお礼を言った。
一緒にバッグを捜すと言った優斗。
「バッグもあの手紙も大事なものなんだろう?事情は分からないけど…」と言った優斗に直哉は弟のからの手紙であること、弟が刑務所から出てくる日だったこと、自分が弟を育ててきたことを話した。
そして、この状況じゃ働く必要もないから商売道具もいらないし、もういい。と直哉は言った。
毒の実騒動
夜になり、集めた食材を使って作った夕飯をみんなで食べた。
スープを食べていた直哉は紗枝が食べて倒れた木の実が中に入っているのを見つけた。
すぐにみんなに食べるのをやめるように言うが、米澤大地(藤原丈一郎)が全部食べてしまった。
だが、米澤に異常はない。
加藤がスープに入っていた木の実を見ると、それは紗枝が食べた木の実にそっくりだが、毒はないムクノキだった。
そもそも、スープを作る時にムクノキは入れていない。
すると、紗枝が倒れた時の様子を田中が見ていたのを思い出した。
田中が紗枝が食べて倒れた木の実をみんなが食べるスープに入れようとしたが、間違ってムクノキを入れたのだと言う直哉は田中を捕まえに行く。と言った。
優斗が自分が行く。何かの誤解かもしれない。と言うが直哉は「あいつは俺らを殺そうとしてる。」と言い、また優斗と直哉は言い合いになる。
「冷静になれない奴が行くな。」と言い田中は優斗が連れてくることになった。
頑張る理由
みんなで食べた夕飯を車内から動かない寺崎に持っていく紗枝。
寺崎は「今日、娘の誕生日。ほんとだったらお祝いする予定だったの。」と紗枝に語った。
なんの希望もないのに、どうしてもここで頑張る理由が見つからない。と寺崎は言った。
それを聞いた立花は「私はあの日、あの電車に乗っていなければアプリで知り合った人とデートする予定でした。」と言いだした。
加藤は「初めてできた彼女にプロポーズしようと家まで買ったのに振られちゃって…ものすごいローンだけが残ってるんで、それをもう払わなくていいや。って思ったら少し、気が晴れます。」と告白。
立花と加藤の話を聞いた寺崎は噴き出した。
寺崎の笑顔に少しホッとするみんな。
すると向かいに座っていた中年女性の喜代は「私、去年心臓の手術をしてね。結構大掛かりな。でも目が覚めたら動いていた。心臓が。頑張る理由…それだけよ。頑張る理由。心臓が動いているから。」と寺崎に言った。
それを聞いた寺崎は涙を流し、紗枝が持ってきた食料を貪るように食べ、水も飲んだ。
すると中国人の宇春が寺崎の前に土産に買ったであろうお菓子を出した。
受け取った寺崎はその小さなお菓子に向かって「誕生日おめでとう。」と呟いた。
直哉と優斗の本心
帰ってこない優斗を心配する紗枝。
紗枝は直哉に「白浜さんは優しくて真っすぐで、萱島さんは現実的でしっかりしている。いつか助け合えると思います。」と言った。
直哉は「やけに推すね。さすが白浜ファン。」と紗枝をからかうが、「白浜さんは…私が頑張れる理由です。」と言った。
「いいんじゃないの?それで頑張れるなら。」と直哉は言った。
そのころ、優斗は田中を見つけて追いかける途中で転び、足を痛めて動けなくなっていた。
明るくなっても帰ってこない優斗を捜しに行こうとする紗枝に直哉がついていこうとすると森の中から優斗が帰ってきた。
足を引きずった優斗は結局、田中は見つからなかった言ったが、その辺捜していたら…と田中が持ち出した直哉のハサミセットを出した。
「もうどうでもいいとか言ってたけど、やっぱ大事なんだろ?それ見て思ったよ。使いこまれて、苦労して弟さんのこと育ててきたんだな。」と優斗が言うが「上っ面だけ見て人のこと全部分かったようなこと言うなよ。いい人アピールするために人のこと利用してんじゃねえよ。」と直哉に言い返される。
「そうかもな。誰でもひとつはいいところあって、みんなで協力して、この状況を乗り越えて、いつか前居た場所に戻れる。そう思わないと踏ん張れない。俺は弱いから。」と言った優斗は「事情もよく知らないで勝手なこと言ってごめん。」と直哉に謝る。
「俺は腹が立ってんだよ。弟が捕まった時、1人だった。淋しかったって。ふざけんな。自分だけ甘えんなって…」と言う直哉に「自分を責めんなって。やるだけやってきて立派だよ。」と優斗は言った。
優斗の言葉に涙を浮かべた直哉は弟を心配し、「会いてえな。会って謝りたい。」と言った。
加藤…
優斗は昨夜自分が行った森の方は土がぬかるんでいたことから、何かがあるかもとまた見に行くことにした。
それに直哉と加藤がついていく。
現代では警察の調べで、刑事たちが追っていた犯人と似た男が消えた車両に乗り込む姿が防犯カメラに映っていた。
鳥を見つけ加藤が2人より先に進むと、加藤の叫び声が聞こえた。
そこには、見知らぬ人物が逃げていく姿と腹の辺りから血を流してうめく加藤の姿があった。
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『ペンディングトレイン』第3話感想
直哉と優斗のバディが誕生?
今まで事あるごとに対立してきた2人が分かり合えた回となりました。
直哉は自分が美容師になってから弟が少しずつグレ始めていたのが分かっていたのに…って自分を責めていたのかもしれません。
それを優斗に分かってもらえたのが2人が分かり合うきっかけになったようでした。
紗枝の言っていた通り、正反対の2人だからこそ、2人が協力したら最強になれる。
実際、直哉がみんなに優斗だったら絶対言えない「自分のことは自分で。」と言ったことが、みんなが協力するきっかけになりましたからね。
ここからは2人が協力してみんなを引っ張っていくことを期待したいです。
分かり合えた後の直哉が色々可愛かったです。
あと、雨に濡れる山田裕貴さんは美しかったです。
みんなの協力
食べるためにみんなで協力している姿が見られるようになりました。
加藤くんは知識を活かし食べられる物とそうでない物の見分けをしたり、森の中に行くのが大変そうな人は、その場で料理や狩りに使えそうな物を手作りしたりと、上手に役割分担をしながら夕飯を食べていました。
あの性悪の玲奈も人の物を勝手に使ったりと根本的なところは変わってなさそうですが、食料を探しに行ったり夕飯の支度を積極的にやっていましたね。
そして米澤は加藤を師匠と呼びコンビみたいに2人で動いていたのが可愛かったです。
寺崎の思い
そんな中での寺崎さん。
しかも娘の誕生日。
親として、家族の元に帰れるか分からない世界に来てしまって頑張る理由が見つからない。というのも分かる気がします。
だが、そんな寺崎も生きている限りは頑張ると決めたようでした。
次回以降は寺崎さんの頑張る姿も見ることができるでしょうか?
直哉と和真
みんなで協力する中で、輪に入っていけない和真くん。
彼女の小春ちゃんがみんなの輪に入っていく姿も眺めているだけ。
でも、1人でブラシのような物を作っていて、それを直哉に褒められた時に見せた笑顔に安心しました。
みんなで協力するなんてバカらしいと思って見てたのかと思ったら、そうじゃなかったんですね。
そして最後には直哉に自分の上着を自ら貸していました。
直哉も和真のことを弟と重ねているのか、他の人より気にかけてあげていますね。
和馬くんも次からはみんなの輪に入っているといいですね。
田中の孤立
そして、1人出て行ってしまった田中。
今回の件も直哉の物を黙って持ってくのはナシですね。
しかも無くしてくるし…。
ただ、人影を見たのは嘘ではなかった。
あのスープの件も田中ではない気がします。
すると、乗客の中の誰かが?
最後に加藤が刺されたらしき場所にも怪しい田中の姿がありました。
まさか田中が刺したなんてことないと思いますが…
彼がみんなの元に戻ることは、あるのでしょうか?
謎の人物?
その田中が見たという人影。
現代で刑事が追いかけていた男の服装と似ていました。
やはり加藤を刺したのは、あの謎の男で何かの犯罪を犯しているのでしょうか?
『ペンディングトレイン』次回は?
『ペンディングトレイン』次回は
血を流していた加藤はどうなる?
全員を助けたい優斗の苦悩。
そして、この地に自分達以外の人がいる?
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