『勝利の法廷式』第4話「正義」が放送されました。
今回、蘭は特殊詐欺の受け子で捕まった被告を弁護!
明かされる闇バイトの裏側!
『勝利の法廷式』CASE4「正義」をネタバレありでどうぞ!
『勝利の法廷式』CASE4「正義」あらすじ
疑惑
流川蒼(髙橋優斗)がブログ神楽蘭のランラン日記を見て神楽蘭(志田未来)に「この前の件ブログに上げたんですね。」と言った。
蘭は「そのブログ書いてるの黒澤さん。そのブログの弁護士・神楽蘭は黒澤さんが作った架空のキャラクター」と言い、それに抗議しに来て蘭がここで事務所を開くことになったと説明した。
すると蒼は偶然、弁護士・神楽蘭というキャラクターなことってあります?黒澤は元から蘭のことを知っていたのではないか?と言い出す。
刑事事件
そこに黒澤仁(風間俊介)が来て、葛飾西警察署に行くように言った。
今度の依頼は刑事事件だ。
1人暮らしの小森節子の元に電話が入った。
住宅メーカーを名乗る人物からの電話で近所に介護施設が建ち近隣住民だから優先的に入居できる。と言った内容だった。
節子はこれが特殊詐欺だと気づき、騙されたふりをしてキャッシュカードを渡す約束をした。
そして警察に通報。
後日、指定された場所へ行くとキャッシュカードを受け取りに大学生の村山翼(奥野荘)が来た。
事前に張り込んでいた警察が村山を詐欺の受け子として逮捕した。
接見
蘭と蒼が警察署へ行くと担当刑事の北見(淵上泰史)が出迎えてくれた。
北見は最近はこういった闇バイトに手を染める若者が増えていることを教えてくれた。
こういった末端を捕まえても大元まで辿りつかない。
村山も「何も知らなかった。」と言っているようだ。
蘭と蒼は村山に接見し話を聞いた。
村山は求人サイトに荷物の受け取り募集というのを見つけ応募した。
するとシグラムというアプリでやり取りをしたい。と言われそちらでやり取りをし、受け取りに行ったら捕まった。
自分が詐欺に関わっているなんて思わなかった。
と言うので蘭は「本当に何も知らなかったのなら罪には問われません。無罪を主張するのは根気と体力が必要です。一緒に頑張りましょう。」と村山を励ます。
蒼は被疑者ノートを置いていくので、ここに日々の取り調べなどについて細かく書くように言った。
刑事事件の有罪率
帰ってきた蘭と蒼は黒澤と今後について話し合う。
特殊詐欺の構図は受け子・出し子・かけ子の末端とそれを集めるリクルーター、そこに指示を出す指示役から成り立っている。
リクルーターや指示役はシグラムという履歴の残らないアプリでやり取りをすることが多い。と言う。
履歴が残らないなら村山が何も知らなかったという証拠もない。
とにかく刑事事件で起訴されてしまえば、その有罪率は99.9%。
ひっくり返すのは難しい。
この件を不起訴にできるかどうかにかかっている。
検察官
蘭と蒼は被害者の小森の所へ示談の交渉に行った。
だが小森は罪も認めてないのに反省なんか全然してない。不起訴にしたいからでしょ。と言い示談には応じない。と言った。
示談交渉に失敗したことを村山に伝えに行くと、この前置いていった被疑者ノートを出される。
被疑者ノートには村山が検察官から最初から詐欺と知っていたんだろ。と怒鳴りつけられ罪を認めれば執行猶予がつくかもしれないと半ば脅しのような取り調べを受けていることが書かれていた。
蘭は検察庁に抗議文を送り、担当検察官の堀内(阪田マサノブ)に会いに行く。
「これからは自白を強要するようなことは控えていただきたいです。」と言う蘭に堀内は「念頭に置いておきます。」とだけ言った。
そして「神楽先生は早乙女花の事件を担当されていたんですよね?推定無罪が信条ですか。」と言った。
「刑事事件の大原則です。(検事の)その姿勢は冤罪を生み出しますよ。」と抗議する。
だが「あなたが無罪を信じた早乙女花は結局有罪だったじゃないですか?」と言われ蘭は返す言葉がなかった。
堀内は「とにかく悪人を野放しにするつもりはない。」と蘭に宣言した。
起訴
蘭が事務所に行くと堀内検事が村山を起訴した。と蒼が言う。
「0.1%にかけるしかなくなった。」と黒澤は言った。
蘭と黒澤は詐欺とは知らなくても詐欺かもしれないと思っていたら罪に問われる「未必の故意」を逆手に取る作戦だ。
今までに未必の故意で有罪になった判例を調べ、詐欺かもしれないと思えることを村山に質問。
その質問を村山が否定する。
という台本を黒澤は書いていた。
第1回の裁判。
黒澤の台本通り弁護側の質問は進み、村山が詐欺だと知っていたというには合理的な疑いがある。と蘭は締めくくった。
そして検察側の質問。
堀内は村山にシグラムというアプリの通話で指示役と話した。と言ったがそもそも指示役が存在したのか?と質問する。
次に堀内が証拠として示した音声は、村山と同じ求人サイトから申し込んだ女性がシグラムで日にちと荷物を受け取る場所を指示されている内容。
その指示を出している人物の声は村山の声だった。
堀内は村山は指示役でもありリクルーターで、受け子も人員不足なため自分で受け取りに行ったのではないか?詐欺組織の上層部に位置しながら罪から逃れようとしている卑劣な犯罪者と断罪した。
傍聴席でそのやり取りを聞いていた女性の遺影を持った男性は涙を流しながら法廷を出て行った。
裁判後
蘭は村山に「どういうことですか?あなたは指示役だったんですか?」と問い詰めるも村山は「僕がここから出られる可能性はありますか?」と聞いた。
蒼が「正直ないに等しいです。今の状態で執行猶予がつくとは思えません。」と正直に答えると蘭が話しているのも聞かず、勝手に接見をやめて戻ってしまう。
村山の交際相手
黒澤は法廷から出て行った遺影を持った男性原大貴を追いかけて行き話しを聞いていた。
原が持っている遺影の女性は妹さんで村山と交際していた。
だが3年前に自殺。
妹は詐欺の被害者だった。
フィッティングモデルの募集に応募。
その後シグラムで写真と免許証の写真を送るように言われ送った。
今度は下着姿の写真を送るように言われて送ってしまった。
するとその下着姿の写真をばら撒かれたくなかったら金を払うよう脅しがきた。
免許証の写真も送っているため、住所などもバレている。
そんな脅しが続き、鬱状態になり自殺した。
男性がその事実を知ったのは亡くなったあと。
交際していた村山だけがその事実を知っていた。
そして村山が詐欺の受け子で捕まったことを知り裁判に来た。
第二回裁判
黒澤は原から亡くなった妹のスマホを借りてきていた。
その中身を見て第二回裁判の方針が決まった。
だが、それにら捜査機関の協力が必要だった。
そして第二回の裁判。
村山を逮捕した刑事の北見が証言台に立ち検察からの質問に逮捕した時の様子を話し、中身を見せるのを渋ったことから中身がキャッシュカードだと知っていたのだろう。と証言した。
続いて蘭の被告人質問。
蘭は「あなたが詐欺の指示役だったのは事実ですか?」と質問する。
すると村山は「もう死刑にしてください。こんなことなら捕まる前に自殺すればよかった。」と叫び裁判長に「やめなさい。」と言われる。
そこで蘭は原の妹で村山の交際相手だった原菜月のスマホを証拠として提示する。
村山は菜月が亡くなったあとも毎日メッセージを送り続けていた。
そのメッセージを証拠として蘭が提示しようとすると村山は蘭からスマホを取り上げる。
「こんなことして何になる?菜月は戻ってこない。」と言う村山に「あなたがしようとしてたことを知ってもらうんです。」と傍聴席にいる原に視線を送る。
「お兄さんはこのメッセージを見るまで、あなたが菜月さんを騙したのではないか?と思っていました。ちゃんと知ってもらうんです。悲しみを共有できる人に。」と蘭は言った。
村山はこの時初めて菜月の死の悲しみを共有できる人がいることを知った。
村山のやろうとしていたこと
菜月が脅されていた時に「金が払えないなら受け子をしろ。」と言われていたことを亡くなってから思い出した。
警察の捜査が難航していたことから、自分が組織に入るしかないと思った村山は菜月のやり取りしていたシグラムのIDに直接「受け子をしたい。」と送っていた。
組織で仕事をしていくうちに指示役より上に金主という人物がいるのを知った。
金主は実行部隊に金を出し、それ以上の上納金を搾取していた。
指示役ですら金主の実体を知らない場合が多い。
トップを潰さなければ犯罪は繰り返され、菜月の画像も組織に残ったまま。
だから指示役にまでになった。
だが金主の正体を掴むことはできなかった。
村山はそんな苦悩を菜月のスマホへのメッセージで送っていた。
蘭は「彼は確かに指示役として多くの人を騙してきた。それは自ら特殊詐欺グループの実態を暴くためのものだったんです。」と裁判長に訴えた。
だが村山は「情状酌量なんていりません。僕の人生は終わったんです。菜月の復讐を果たすことだけが僕の生きている意味だった。それが叶わないなら生きてる意味なんてない。菜月に会いたい…。」と涙を流した。
もちろん実際に多くの人を騙していた村山の無罪を主張することはできなかった。
だが、黒澤の台本には続きがあった。
裁判後
裁判終了後、蘭は北見刑事に村山が菜月に送ったメッセージの中で金主と通話していた時にバックで音楽が流れていて聞き取りにくかった。とあったことから音響信号機の音ではないか?と話した。
擬音式ではない音響信号機は少なく村山の通話時刻の防犯カメラを調べれば金主の正体が分かるのではないか?と言うと北見は「ありがとうございます。調べてみます。」と帰ろうとした。
すると検察官の堀内が「こちらでもう調べました。」と後ろから言った。
続けて「その時刻に通話をしながら音響信号機を横断していた人物は1人。」と言いタブレットで防犯カメラ映像を見せた。
そこに映っていたのは北見刑事だった。
だが北見は「全ての音響信号機に防犯カメラがついているわけではないし、ただの偶然じゃないですか?」と否定する。
「では確認させてください。」と堀内は村山のスマホからシグラムでやり取りしていた金主に発信すると言う。
堀内が発信ボタンを押すと北見のスマホが震えた。
画面は村山翼からの着信を示していた。
堀内から任意同行を求められた北見は連行されていった。
その後
結局、北見は逮捕されなかった。
だがそれを知った菜月の兄・原大貴が北見を刺殺し、逮捕された。
蒼は父で流川綜合法律事務所の代表・流川大治郎に黒澤を調べた資料を見せられていた。
そして、黒澤が書いていた蘭名義のブログをきっかけに炎上していた蘭本人のSNSの情報開示請求の結果。
蘭のSNSで蘭を誹謗中傷していたのは黒澤だった。
蒼が父から聞いた黒澤の情報は連続殺人事件の被害者・黛十和の婚約者だったこと。
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『勝利の法廷式』CASE4「正義」感想
詐欺事件
今回は詐欺の受け子を弁護する刑事事件でした。
まさかの刑事が黒幕でした。
ただ、最初に蘭たちに会った時に言って闇バイトに応募してくるような若い子達に犯罪を繰り返させないようにするのが自分達の役割みたいな事を言っていたのが嘘くさくて怪しかったですが…。
それは刑事役が淵上さんだったからかもしれません…。
(「教場0」でも結構クズな役で見たばっかりだったので…)
でも最初すっごい嫌な検事さんが刑事が金主と暴くことを協力してくれてよかったです。
黒澤が捜査機関の協力が必要と言った時は刑事に協力してもらって検察官が金主なのかな?とミスリードされちゃいました。
但し、今回の被告は理由はどうであれ、人の事を騙していたのは間違いなく有罪は免れないのはしょうがないです。
しかもお兄さんが金主であった刑事を刺殺してしまい、殺人犯になってしまった後味が悪い終わりになってしまいました。
悲しみは憎しみでしか癒せない。と言っていた黒澤にはこの結末が分かっていたようでした。
黒澤の思惑
黒澤が蘭の名前でブログを始めたのも偶然ではないようですし、蘭を誹謗中傷していたのも黒澤だと判明しました。
蘭を誹謗中傷したのは、そうすれば蘭が自分のもとにやってくるという作戦でしょう。
それに黒澤が見ていた写真は婚約者で連続殺人事件の被害者で亡くなっていることも明らかになりました。
黒澤が今回の詐欺事件で村山が亡くなった恋人・菜月にメッセージを送っていたと思ったのは黒澤自身が亡くなっ婚約者にメッセージを送り続けているからでした。
そして、その婚約者の遺体の第一発見者は黒澤みたいでした。
黒澤が蘭に近づいたのは、この婚約者の死の復讐のためではあるのは間違いないと思います。
蘭が弁護して無罪を主張したが有罪になってしまった友人の早乙女花の事件が関係しているのでしょう。
そして、花が殺したことになっているのは夫。
花の夫が黒澤の婚約者たちを殺した連続殺人事件の容疑者だった。
でも黒澤が蘭に近づき、どんな復讐をしようとしているのかはまだまだ分かりません。
蒼くん
蒼くんはブログも黒澤が書いているのを今回初めて知りました。
そこから蘭にそんな偶然ありますか?と言ったのはグッジョブでした。
でも台本のことはまだ知らされていないです。
そして、父親の大治郎が言っていた蒼がこだわっている「あの事件?」とは?
黒澤が連続殺人事件の被害者の婚約者だったと知った蒼くんはどうするでしょうか?
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