松本潤主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』第21回「長篠を救え！」が放送されました。
武田が向かった長篠！
長篠を救うために信長へ援軍を要請！
信長の出した条件とは？
『どうする家康』第21回「長篠を救え！」をネタバレありでどうぞ！
『どうする家康』第21回「長篠を救え！」あらすじ
瀬名 VS 千代
瀬名（有村架純）は千代（古川琴音）を築山へ招いた。
千代は徳川を風前の灯で岡崎は岡崎で生き残っていかなければならないと「武田はいつでも受け入れますよ。あなたさまと信康さまを。」と瀬名に言った。
瀬名は千代に旦那様は？と聞いた。とうに戦で亡くし、子もいると言う千代に戦が無ければ、違う暮らしをしていたはずと「あなたから幸せを奪ったのは本当はどなたなのかしら？」と瀬名は言った。
瀬名は自分と千代が手を結べば、何かができる。徳川のためでも武田のためでもない、もっと大きなことが…と言うのだ。
千代は笑い、瀬名の大きな眼に引き込まれて要らぬことを喋ってしまうところだったと、帰っていった。
瀬名は千代にまた来るように言った。
鳥居強右衛門
千代が帰ったあと、亀（當真あみ）が瀬名のところへ来て、表に熊か大きな猿と見間違えるような男が倒れていると言った。
その男は腹を空かせており、出された飯を頬張った。
その前日、奥三河の長篠城は武田軍に包囲され、落城寸前だった。
城主の奥平信昌（白洲迅）は徳川の援軍を待ち続けていた。
だが、家臣の鳥居強右衛門（岡崎体育）は徳川の助けは来ないと思う。見捨てられたと言う。
「武田を裏切って、徳川についたのは殿のしくじり。殿は徳川に騙されたんじゃ。」と信昌に言う。
信昌は「もう、武田には戻れん。徳川様を信じる他ないんじゃ。」と強右衛門に言うと「呼んで参りましょうか？岡崎に走って、徳川様にもう食いもんがねえ。早う追いで下され。と。」と言うのだ。
強右衛門は川を潜って岡崎へと向かった。
武田軍は抜け出た者がいて、徳川に助けを求めに行ったと思われると把握していたが、武田勝頼（真栄田郷敦）は、そのまま行かせるように言った。
長篠をどうする？
亀が見つけた男が長篠からの使者だと分かり、徳川家康（松本潤）は家臣らと手立てを考えた。
長篠が奪われれば奥三河一帯を奪われることになる。
武田から寝返った奥平を見捨てたとなれば徳川の信用も地に落ちると井伊虎松改め万千代（板垣李光人）が言い、「小姓が口を出すものではない。」と家康に咎められる。
石川数正（松重豊）は「武田の軍勢は我らの３倍。のこのこ出て行けば三方ヶ原の二の舞。」と言うと万千代が立ち上がり「それこそが勝頼の真の狙い。長篠に我らをおびき出すための餌にござる。」と言い、今度は数正に叱られる。
つまりは、頼みの綱は織田信長（岡田准一）しかおらず、平岩親吉(七之助)（岡部大）は「助けを求めましょう。」と言うが鳥居元忠(彦右衛門)（音尾琢真）が「また水野や佐久間あたりをよこして、あーだこーだ言い訳するばかりでないといいがのお。」と言った。
家康の賭け
元忠の予想通り、水野信元（寺島進）と佐久間信盛（立川談春）が来て、信長は忙しく、徳川の力を信じていて、徳川だけでなんとかできると信じていると家康に言った。
家康は２人に「今すぐ助けに来なければ、織田と手を切る！武田勝頼と組んで信長を攻める！そう伝えよ！」と言った。
すると、織田の軍勢が３万ほど岡崎に向かって来るのが見えた。
松平信康（細田佳央太）は家康に「父上、賭けに勝ちましたな。」と言い、「わしが脅せばこんなもんじゃ。」と家康は満足気だった。
信長の言葉の意味
亀は強右衛門に織田の軍勢がこちらに向かってきていることを教えた。
強右衛門は亀に殿である信昌は自分を信じて送り出してくれた優しいいい殿だと言って「うちの殿を末永くよろしくお願いします。」と頭を下げ、亀は困惑する。
岡崎に到着した信長は再三の求めにも関わらず遅れたことを詫びた。
そして、娘・五徳（久保史緒里）の婿である信康との初の対面を喜んだ。
瀬名とも初の対面で挨拶をし、五徳がわがままを言うようなことがあれば、遠慮なく折檻してよいと言った。
亀には亀のおかげで長篠がここまで持ちこたえたと礼を言い、家康は焦り、徳川の家臣は気まずい表情を浮かべる。
続けて、信長は戦が終わり次第、１日も早く奥平の元へ行くといいと言った。
数正はごまかすように「時が惜しゅうございます。早速、戦評定を。」と言い、酒井忠次(左衛門尉)（大森南朋）が信長を家康のもとへ行かせる。
家康を総大将の席に座らせた羽柴秀吉（ムロツヨシ）は家康の耳元で「気をつけなさいませ。お怒りでごぜえますぞ。」と呟いた。
亀は瀬名に信長が言ったことの意味を尋ねるが、瀬名にも分からなかった。
すると、五徳が「亀姫を奥平家へ輿入れするということですよ。」と教えた。
家族の反応
瀬名は評定の終わった家康を呼び、亀が奥平へ輿入れすることが決っているのかと聞き、なぜ自分たちに相談もなしに決めたのかと言った。
信康も聞いていなかったらしく、亀が釣り合いの取れない奥平へ行くことに反対した。
亀も五徳に長篠はものすごく山の中で獣しかおらぬと脅され、行くのを嫌がった。
そんな、みんなの声に家康は、まだ決まった話ではなく、信長が勝手に決めてしまったことと言った。
折を見て断るという家康に、信康は今日この場で断るように言った。
その夜、信長たちと膳を囲む場で信康が信長に「我が妹と奥平殿との婚姻の義をなしとしていだたきたく存じまする。」と言った。
家康も「この件につきましては、わが家のことでありまするから、我らにお任せ願いたい。」と信長に言った。
意外にも信長は「その通りだ。」と勝手にことを進めたことを謝った。
信長が迫る選択…家康の決断は？
だが、ちょうどよい機会と秀吉に「徳川様にお伝えせえ。」と指示を出した。
信長が徳川との関係に考え直した結果、清州以来の盟約をおしまいにすると秀吉は伝えた。
それは、徳川と手を切るということ。
しかも望んでるのは家康の方だと秀吉は言った。
「この世に生きるすべての者は１人残らず、織田信長様の臣下とならん。」と秀吉は言った。
それは、家康も織田家の家臣となるということ。
その方が、徳川も安心。信長が守ってくれると秀吉は言うが、数正は「代わりに、織田様に全て従わねばならなくなります。徳川家中のことまでも。」と言った。
仮にとした数正は臣下にならなかったら…と聞くが、臣下にならなければ、敵とみなす。今夜のうちに五徳も連れて引き上げると秀吉が答えた。
「何たる仕打ち。あまりに身勝手な取り決め」と言った家康は口を挟む秀吉を黙れと一喝し、「信長殿に申しておる。」と言った。
信長は「勝手に決めるつもりはない。決めるのはお前だ。」と家康を指差した。
「俺と手を切り、勝頼と手を組み、俺を攻めたいならそうすればいい。いっそのこと、今ここで俺の首を狙ってみてはどうだ？今なら捕れるかもしれんぞ。」と本多忠勝(平八郎)（山田裕貴）ら家臣の前で言い、信長は煽った。
そして、信長に今決めるようにと言われた家康はこんなの脅しと言うが、「先に脅してきたのはお前だろ。」と信長に言われる。
全然助けをよこさぬからと反論する家康に「俺を脅すなんて許さんぞ！」と言った信長は「さあ、決めろ！さあ。さあ。どうする家康！」と詰め寄った。
家康は織田が今まで徳川のために何かしてくれたか？桶狭間以来、多くの犠牲を払って国を守ってきたと「なぜに今さら、お前の家臣にならねばならぬのか？」と信長に言った。
家康の答えに「ならば、それでよい。」と言った信長は五徳に一緒に来るように言った。
長篠を救う決断
帰ろうとする信長に強右衛門が「どうか、お帰りにならないでくださいまし。長篠を救ってください。」と頭を下げた。
だが、信長は「徳川は長篠を見捨てた。武田に替える。」奥平信昌に伝えるように言った。
それでも、奥平は武田には帰れないとすがる強右衛門は織田の家臣に蹴り飛ばされる。
すると、亀が信長の前に出て、怒りを鎮めるようにお願いし、「亀のせいでこのようなことになってしまい、申し訳ありませぬ。」と謝った。
亀は家康に「父上、もうわがままを申しませぬゆえ、仲直りしてくださいませ。亀は奥平殿の元へ喜んで参りまする。」と信長に言い、それを聞いた強右衛門は涙を流す。
瀬名も信長に家康が信長の臣下になることを拒む者ではないが、家臣にも関わることがらゆえ、話し合う猶予が欲しいだけ。そのことは脇に置き、長篠を救うことを優先すべき。として「その、後にお答え申します。旦那様、そうでございますよね？」と家康に確認し、家康もそうだと返事をした。
信長は亀に頭を上げるように言い、これは余興で怒ってなどいないと優しく言い、「むろん、長篠は助ける。」と言い残して去って言った。
お礼を言い続ける強右衛門の手を取った亀は「ようございましたな。強右衛門どの。奥平様にお伝えくださいませ。どうか持ちこたえてくださいと。亀は奥平殿のもとへ行くのを楽しみにしております。と」と言い、強右衛門は涙が止まらなかった。
強右衛門の決断
強右衛門は一刻も早く伝えたいと、長篠へ走った。
強右衛門は走った。
武田の軍をかいくぐり、長篠へ着き、信昌に「徳川様、すぐに参らするぞ。織田様の軍勢と一緒だわ。」と伝え、信昌と抱き合い、強右衛門は家臣らに称えられた。
だが、それは強右衛門の思い描いた妄想。
実際に目の前にいたのは、武田軍で強右衛門は捕らえられる。
勝頼の前に連れてこられた強右衛門は「助けは来ぬ。徳川は長篠を見捨てたと伝えよ。城を明け渡すべきだと」言われ、そうすれば武田軍で召し抱えると持ち掛けられた。
長篠は落城寸前だった。
そこに強右衛門の姿が見えた。
信昌が岡崎にたどり着いたか？徳川様は助けにきてくださるか？と城内から叫ぶ。
門の外にいる強右衛門には武田軍が鉄砲を向けて潜んでいた。
強右衛門は「来ん。徳川様は来ん。わしらは見捨てられた。」と涙ながらに叫ぶ。
呆然とする信昌。
強右衛門は勝頼のもとへ行き、金をもらったが落としてしまう。
落とした金を拾っていると、自分の手を取って、助けがくることを喜んでくれた亀を思い出す。
強右衛門は、城門の前に走り「嘘じゃ～！殿、徳川様はすぐに参りまするぞ。織田様の大軍勢と一緒じゃ～！」と叫んだ。
そう叫ぶ強右衛門を武田の砲弾が狙う。
それでも「皆の衆、もう少しの辛抱じゃ！持ちこたえるんじゃ！」と叫ぶ強右衛門は武田軍に連れて行かれ、磔にされた。
磔にされながらも、強右衛門は信昌に亀はとても美しい姫だと伝え「ようございましたな。大事にしなされや。それはもう、立派で素敵な姫君さまじゃあ。」と伝えた。
そこまで言った強右衛門は信昌の目の前で命を落とした。
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『どうする家康』第21回「長篠を救え！」感想
亀の決断
信長が武田から寝返った奥平家を繋ぎ止めるためと亀の輿入れを勝手に決めていました。
家康は本人だけではなく、瀬名にも言っていなくて、怒られていました。
断ると言うも、言い出せない家康に結局は信康が信長に言い出すって…
しかも、その話を断ったことから、信長と家康は盟約を解き、臣下になるという話に発展。
そんな物々しい雰囲気に亀は自分が奥平家へ嫁げば、収まることと信長にその通りにすると頭を下げました。
少し前まで、父に悪い虫がついたの意味も分からない子供だった亀が立派なものです。
この亀の決断が、信長を動かし長篠を救うこととなりました。
裏切りを泣く泣く決めた強右衛門も、亀の優しさを思い出し、命を懸けて徳川が来ないというのは嘘であると伝えました。
これもまた、亀の優しさが長篠を救いました。
亀、強右衛門が言った通り、奥平の殿は山奥に住んでるからって毛むくじゃらではないから安心して！なんならイケメンだから！
瀬名の強さ
瀬名は千代と対峙しました。
瀬名なりな岡崎を、徳川を守ろうとしている強さが見えました。
そして、亀が信長に頭を下げたのを見て、信長に家康は臣下になることには猶予をもらい、長篠を助けることのみを考えてもらいました。
瀬名の強さと亀の勇気が、あの場を収めたと思うと凄いです！
家康と信長
岡崎に来た信長は頭を下げたりするものの、他人行儀。
それは自分を脅してきた家康の怒りの表れだったようです。
天下統一を目指す信長は家康に家臣になることを要求しました。
少し前に一心同体とまで言っていたのに…。
とりあえず、長篠を助けるために手は組んだままでしたが、この先の関係はどうなっていくのでしょうか？
強右衛門…
今回インパクトを残した鳥居強右衛門！
長篠を助けるために、走りました。
それなのに、最後にあんなことになるなんて…前回の毎熊克哉さんなど、１話のみでの退場は勿体ないです。
本業はシンガーソングライターの岡崎体育さんだけあって、作中では歌声も披露してくれました。
最後は命を懸けて奥平家を守った鳥居強右衛門はカッコよかったです！
『どうする家康』次回は？
『どうする家康』次回は「設楽原の戦い」
信長が考える策とは？
家康が出た賭けに、織田の鉄砲が火を噴く！
『どうする家康』第22回「設楽原の戦い」は６月11日（日）20時スタートです。
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